スマーフ (Smurf)
概要 †
1. ベルギーの漫画に登場する青い妖精 †
2. ゲーム用語のスマーフ †
オンライン対戦ゲームでサブアカを作り初心者狩りなどを行う「スマーフィング」はなぜ生まれたのか?
https://gigazine.net/news/20200609-smurfing/ より引用
スマーフィングとは †
スマーフィングとは、オンライン対戦ゲームなどで高度なスキルを持つプレイヤーが、初心者などの自分よりも下手なプレイヤーと対戦するために、新しいサブアカウントを作成してゲームをプレイする行為を指します。高度なスキルを持ったプレイヤーからすると、普段よりもレベルの低い相手と対戦することができるため、ちょっとした息抜きになったりプレイそのものをより楽しんだりすることが可能ですが、本来の対戦相手よりも高いスキルを持った相手と対戦しなければならなくなる初心者にとっては、百害あって一利なしな迷惑行為といえます。
最初のスマーフ †
ゲーム界隈だけでなく現実世界でも広く使われるようになってきている「スマーフィング」を最初に行ったのは、1996年に登場した「Warcraft II:Tides of Darkness」の有名プレイヤーだったGeoff “Shlongor” Frazier氏と、Greg “Warp” Boyko氏の2人。当時、Warcraft IIやコマンド&コンカーなどのオンライン対戦を行うときには「Kali」と呼ばれるソフトを使う方法が主流で、2人もKaliを使用してWarcraft IIのオンライン対戦を行っていたそうです。
Kaliを使ってWarcraft II:Tides of Darknessでオンライン対戦するには、オンライン対戦ロビーに入って対戦相手を待つ必要がありました。しかし、ロビーで待機中のプレイヤーを確認することが可能であり、Frazier氏とBoyko氏が有名プレイヤーであったため、他のプレイヤーは2人と対戦することを回避しがちだったそうです。そこで、Frazier氏とBoyko氏は他のプレイヤーが自分たちと認識できなくなるように、サブアカウントを作成するという案を思いつきます。Frazier氏の作成したサブアカウントの名前が「PapaSmurf」で、Boyko氏のサブアカウントは「Smurfette」でした。
Papa Smurf - Wikipedia
Smurfette - Wikipedia
オーバーウォッチ 運営の見解 †
Jeff KaplanはOWのゲームディレクター。
2017-04-13
https://www.gamespark.jp/article/2017/04/13/72713.html より引用
Kaplan氏は、熟練したプレイヤーは新規アカウントを使用しても、急速にマッチングが低スキル帯から脱してしまうため“スマーフィング”は大きな問題にならない、という旨の見解をBattle.net公式フォーラム上にて発表。実例として、数週間前に“スマーフィング”行為をストリーミング配信したプロプレイヤーをチェックした所、15戦以内には当該プレイヤーの本来のアカウントと同じMMR(マッチメイキング用の内部レーティング)になった事を挙げました。
一方、「ライバル・プレイにおいて、低スキルのプレイヤーと共にチームを組むことで、当該プレイヤーのレーティングを向上させる」“ブースティング”行為については問題であると発言。
2021年3月現在、元の書き込みは閲覧不可。
2020-05-09
https://d3watch.gg/?p=14024 より引用
プレイヤーがスマーフをする事情は様々ある。違うロールをプレーするために、他のフレンドとプレーするために、名前が知られないようにプレーするためにとサブ垢を持つ理由は様々あるため、必ずしもすべてが悪とは言い切れない。
しかし、ブースト、スロー、不正なマッチメイクを狙うためのスマーフアカウントといったものは悪であり腹立たしい。そういった行為については我々も注視している。
スロー(throwing)・・・試合放棄
その他のeSportsゲームの見解(一部) †
ゲームによって対応策が異なる。
MOBA †
- 「Dota2」は一年中アップデートを取得し、「スマーフ」を取り締まります - 電子機器とソフトウェアのレビュー、役立つヒント。 より引用
同社はまた、有毒な行動を減らすことでプレイヤーが戻ってくることを望んでいます。改善された検出システムを使用して、「スマーフ」アカウント(上位のプレーヤーが勝ちの統計を人為的に膨らませるために作成したアカウント)を通常のマッチメイキングプールから分離します。スマーフは他のスマーフとのみ一致する可能性が「はるかに高く」なり、本物のルーキーのゲームを台無しにすることを防ぎます.
- スマーフ – League of Legends サポート より引用
スマーフとは、サブアカウントで本来の自分の実力よりも低いレベル帯やランクでプレイすることです。私たちはこれを推奨していません。なぜなら、たとえばブロンズ帯で他のプレイヤーがスマーフのプレイヤーに圧倒されて試合全体が台無しになってしまう可能性があるからです。しかし、LoL のプレイヤー数とアカウント作成の容易さから、これに大規模に対処するのは非常に困難です——多くの場合、私たちは積極的にスマーフをゲームから排除しようとはしていません。
ただし、競技性の高いゲームモードにおける特定問題に影響するスマーフについては積極的に排除しようと試みています。たとえば、スマーフを使って故意にゲームや他のプレイヤーに悪影響を与えようとするプレイヤーを見つけたら、そのアカウントに直接措置を講じ、場合によってはそのプレイヤーのメインアカウントも措置の対象になります。
スポーツ †
- ロケットリーグ行動規範(Code of Conduct) - 雑記。 より引用
・スマーフ行為は禁止されています。我々はスマーフを、自身や他者の利益のために、意図的にマッチメイキングシステムを悪用するアカウントという風に定義しています。
FPS †
- 「レインボーシックス シージ」ステータスレポート より引用
3.3. スマーフ行為
懸念事項: スマーフは、実際のスキルレベルを隠すために新しいアカウントを使用し、マッチメイキングに不均衡を生じさせる行為です。当マッチメイキングシステムでは、クリアランスレベルやK/D、勝率の代わりに、MMRを使用してマッチメイキングを行います。MMRは、プレイヤーの対戦結果と敵チームのMMRを考慮したうえで決定されます。実際のスキルレベルを偽装するスマーフは、マッチの対戦バランスに影響を与えるうえ、その発生を検証する術もほとんどありません。課題: スマーフ行為はゲーム業界全体が直面している課題であり、私たちのコミュニティでもプレイ体験を損なう問題となっています。
ユーザー調査チームは今後も本件の把握と分析に取り組んでいきますが、追跡に限りがあることも大きな課題となっています。スマーフを特定することは困難ですが、それを特定できるようにならなければ、スマーフに対応できるシステムに変更することもできません。現在、チームは利用可能なデータからスマーフを示唆する外れ値を検出しています。その間も引き続き、2段階認証などの手段を用いて複数アカウントの作成を阻止する対策を講じていく予定です。
- リプレイシステムの開発状況について、スマーフ(サブアカ)対策について:Ask VALORANT 公式Q&A // VALORANT NEWS より引用
Q. VALORANTの試合は、たまに運試しのように感じることがあります。自分のランク帯にはそぐわない格上の対戦相手とよく遭遇するような気がするのですが、スマーフ(メインアカウントよりもランクの低い別アカウントでプレイすること)が横行しているのでしょうか?
A. 比較的少数とはいえ、スマーフが存在することは事実であり、対戦相手に大きなフラストレーションを与えています。そこで私たちは、様々なルートを通じてフィードバックを収集し、VALORANT内で行われているスマーフの現状について調査を行うことにしました。現在も調査の真っ最中ですので、具体的な内容をお伝えすることはできませんが、私たちは以下のようなテーマのもとに、スマーフへの対策を進めています。
・どのようにスマーフを検知するか、またプレイヤーはどのくらいの頻度でスマーフに遭遇するのか?
・なぜプレイヤーはスマーフを行うのか?
・プレイヤーから要望への対応不足がスマーフを招いていないか?
・スマーフ対策として、どのような変更を加えるべきか?
スマーフの被害にあっている方たちにとっては、すぐにでも解決してほしい問題だと思います。ですが、こうした複雑な問題には、時間をかけてでも確実な方法で対処していかなくてはなりません。もちろん、他のシステムに悪影響を及ぼすことなくです。そのためにも、プレイヤーが何を望んでいるのか、また全プレイヤーにとって満足のいく対処法はどんなものか、正確に把握したいと考えているのです。
例えば、スマーフの大半は悪意によるものではなく、ランクの離れたフレンドとランク戦をプレイしようとしているのだということが分かっています。一方で、少数とはいえ悪意を持ってスマーフを行うプレイヤーがいることも確かです。
スマーフ対策のカギは、単にペナルティーを与えるのではなく、悪意のないプレイヤーがスマーフをしなくても済むように、VALORANTのプレイ環境を整えることだと考えています。まずは、こうした悪意のないスマーフに対する解決策や緩和措置を講じたうえで、残りの「悪意のあるプレイヤー」に対し、VALORANTからの追放も視野に入れた厳しい処分を科していくつもりです。
スマーフ対策は、現在コンペティティブチームにとって最優先課題の一つです。調査はまだ完了しておらず、その結果に基づいた変更を導入するまでには時間を要しますが、この重要課題に適切に対処できるよう、皆さんの声に耳を傾け、大量のリソースを投入していることをどうかご理解ください。
今回、せっかくの機会ですので、もう一つお知らせしておこうと思います。「異様に強い」プレイヤーと対戦するのは確かにストレスですが、私たちの調査によると、スマーフはコミュニティーの一部で信じられているほど蔓延しているわけではないことが分かっています。たまたま調子が良いプレイヤーと一緒の試合に入ったということも、往々にしてあり得るのです。もちろん、スマーフが重大な問題であることを否定したり、この問題自体を軽視したりするつもりは一切なく、解決に向けて尽力すべきだと考えています。ただ、もし今度妙に強いプレイヤーに遭遇することがあったら、たまたま相手の調子が良い可能性もあるということを、思い出していただければと思います。
—Jon Walke(コンペティティブデザイナー)、Sara Dadafshar(プロデューサー)
バトルロイヤル †
- フォートナイト | マッチメイキング、ボット、操作、コンバインの更新 より引用
スマーフィングについて、より簡単なマッチを行う方法として、議論されているのを見てきました。スマーフィングは明らかな不正行為です。スマーフィングにより、健全なゲームプレイを損なう行為がたくさんみられました。継続的な不正行為の報告や、あなたが他のプレイヤーに悪影響を与えていると判断した場合、適切な措置を講じます。
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