初心者が最短でレジェンドになる方法 その4
この記事は、ハースストーンひとくち新聞に2016年1月26日に掲載された攻略情報です。
今回は勝率を大きく下げる原因について
FROM: ねーね
おはようございます。ねーねです。
「初心者のままレジェンドになる方法」について、前回は、初心者のまま上級者と同じ行動を取るために「カンニングペーパー」を使うということをお話ししました。
第4回である今回は、
「初心者の勝率を大きく下げる原因」
についてお話しします。
ランクマッチの洗礼
読者の方の中には、連敗が続くと落ち込んでしまう人もいるかと思います。
実は、私も同じ気持ちでした。
私の場合は、負けが続くと、ランクマッチをプレイすること自体が怖くなることもありました。
連敗すると、その事実は無かったことにして、どうにか頭を切り替えるように努力しました。
なぜなら、連敗したあとは落ち込んだり、怒ったりして、プレイミスを連発するようになるからです。
これをポーカー用語で「ティルト」といいます。
敗北にダメージを受けて冷静な判断ができなくなることです。
ティルトすると、どんどん勝率は下がっていきます。
このティルトこそが、初心者の勝率を下げる大きな原因です。
連敗の呪縛
私は「負けたら落ち込むのは良くない」と気づいていました。
でも、それを辞められませんでした。
これが恐ろしいところです。
頭ではわかっていても落ち込むことはやめられません。
その呪縛から逃れた今、落ち込む原因が何なのかがようやく分かりました。
このゲームが「強い人が必ず勝つゲーム」だと思い込んでいたからです。
「負けが続く=弱いプレイヤー」?
だから頭のどこかで「負けが続く=弱いプレイヤー」という方程式ができあがっていました。
だから、連敗すると、自分は弱いプレイヤーなのだと責められているように感じて、落ち込んだり、怒ったりしていたのでした。
しかし、あるきっかけが、私を呪縛から解き放ってくれました。
私の心の師匠であるkuroebiさんの放送を研究するにつれ、「負けが続く=弱いプレイヤー」という考えがどんどん改まっていったのです。
放送のなかで、kuroebiさんも、普通に連敗していました。
これは衝撃でした。
k u r o e b i さ ん も 普 通 に 連 敗 す る の で す 。
もう一度言います。
***************************************************** kuroebiさんは連敗するのです。 *****************************************************
どうですか?
つまり、海外大会で優勝するような強い人でも、負けが続くことは普通にあるのです。
その事実を実感した時、私は「連敗する=弱い」とは思わなくなっていました。
情報ではなく実感
それを自分の体験として実感できたのは、本当に長い時間kuroebi動画を見続けたからです。
ただ言葉として「強い人でも負けるから」と知るのと、それを実感するのには大きな違いがあると思います。
実感することができなければ、私は「連敗=弱い」という間違った呪縛から逃れられなかったでしょう。
私のこの体験がもし、あなたの実感となったなら、それほど嬉しいことはありません。
一時的な連敗
ハースストーンは運が絡むゲームであるため、どんな上級者でも連敗します。
例えば、あなたが使用しているデッキには、必ず不得意なマッチアップが存在します。
その不得意なマッチアップに連続で当たることもあるでしょう。
また、不運が続けば、一時的に勝率は大きく下がるでしょう。
そのたびに落ち込んだり怒ったり──つまりティルトしてしまうとさらに勝率は悪くなります。
一時的な連敗にダメージを受けてさらに勝負を落せば、それは一時的ではなくなってしまいます。
これが敗北のスパイラルです。
勝負には波があります。
だから負けたことをネガティブに捉える必要も、落ち込む必要もありません。
むしろ、必ずやってくる「敗北の波」をどのように捉えるかが、ランク戦を制する鍵になるのではないでしょうか。
負けを喜ぶプロプレイヤー
ここまで話すと「負けた事実を無視しろ」というように聞こえてしまうかもしれませんが、そうではありません。
以前の私のように、負けたことを「なかったこと」にしてしまうのは悪い方法です。
それは目をそらしているだけだからです。
かと言って、気持ちが落ち込むのを止めるのは難しいですよね。
でも、私の知る日本のプロプレイヤーに、連敗をむしろありがたがる人がいます。
連敗したことをむしろポジティブに考えて、自分の力に変えてしまっている人がいるのです。
「負け試合こそ、自分の弱点が浮き彫りになる。運で勝ってしまったら弱いままだった。弱点を見つめなおす機会ができて良かった」
彼はそんな言葉を口にします。
とても極端に聞こえてしまうかもしれませんが、それくらいの気持ちでいれば、連敗に対する考えも変わってきそうですよね。
そのプレイヤーは、日本初のプロプレイヤーkoronekoさんです。
負けた事実をここまで上手く受け止めるのは難しいですが、「負けはチャンス」という考えを自分のストックに入れておけば、必要以上に落ち込むこともなく、連敗しても普段通りのプレイができるようになるのではないでしょうか。
でも、やはり連敗はキツイですか?
大丈夫です。
最後に、連敗してもほとんどダメージを受けなくなる「最強のアイテム」を、あなたにお教えします。
連敗ダメージを0にする最強のアイテム
レジェンドに到達するために必要な勝率をご存じですか?
それは、51%です。
つまり、10回負けても11回勝てる勝率ならば、かならず星は増えていき、レジェンドになれるということです。
実際には55%~60%くらいの勝率がないと時間的にレジェンドになるのはしんどいですが、それでも勝敗のうち勝利の方が多いなら、必ずレジェンドになれます。
この事実を知った時、私は何だか心が軽くなりました。
なぜなら、自分の使っているデッキが勝率が50%を超えていたら、どれだけ負けてもそれは「正しいデッキ」だし「正しい戦法」だからです。
もうカンの鋭い方なら、「最強のアイテム」が何だか、お気づきかも知れません。
そう、私が初レジェンドを目指すあなたにオススメするのは「勝率を記録する」ということです。
この「勝敗の記録」こそが、連敗のダメージをほとんどゼロにしてくれる最強のアイテムなのです。
私の勝率
私が初レジェンドを達成した時、勝率は大体60%程度でした。
つまり10試合やれば6試合勝って、4試合は負けていることになります。
何だかイメージとは違いませんか?
これだけ負けてもレジェンドになれるのです。
もし勝敗の記録をつけていなければ、立て続けに4回も負けたなら、「デッキを変えようか」とか「今日はもうやめておこうか」と悩んだり落ち込んだりしてしまうでしょう。
それでも私は「自分の勝率が50%を超えているかぎり、絶対にレジェンドになることができる」と確信していましたし、負けても落ち込むことはありませんでした。
勝率を記録することは、負けても揺るがない自分の自信になるということです。
勝率を指針にする
注意してください。
逆に、世間一般で「強い」と呼ばれるデッキを使っていて、勝率が50%を割るようであれば、それはあなたがデッキの使い方を間違えていることを意味しています。
その場合は、一度冷静になって自分のプレイングを見直すべきかも知れません。
ここでさらに注意して欲しいのが、デッキをいじってしまうことです。
初心者のうちは、勝てないからと言って安易にデッキの一部を変えるべきではないと、私は考えています。
強いデッキというのは得てして上級者が考えて作っているため、初心者である我々が勝手にいじっても、かえって弱くなることのほうが多いからです。
それより「なぜこのカードが入っているのか」ということを考えてプレイした方が、上達にも勝率アップにもつながるのではないかと思います。
そして、勝率が55%~60%になったら安心していいでしょう。
あなたがそのままプレイを続けていれば必ずレジェンドになれるからです。
ぜひ、「勝率55%~60%」を指針にしたプレイを始めてみてください。
きっとあなたのハースストーンがもっとラクに、楽しく遊べるようになるはずです。
まとめ
今回は、
・初心者の勝率を大きく下げる原因
・連敗してもダメージを受けない最強のツール
・レジェンドになるために必要な勝率
についてお話ししました。
次回は、ひとつ踏み込んだテクニックとして、相手の手札を推察する方法についてお話しようと思います。
それでは。
──ねーね
Twitter:@ne_ne_root17
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