HDD換装方法
最優先事項(必ず読むこと)
HDD交換のために、全てのデータが容赦なく消え去ることになります。FAT32形式で保存できる外付けUSB・HDD・USBメモリや、フラッシュメモリが無い場合、初期化と同等の事になります。バックアップを必ず制作しておいてください
PSNアカウントが違うままだと当たり前ですが、他人のセーブデータ(本体に複数ユーザーを作った場合も同様)はセーブ・ロード不可など制限が出ます。
換装用のHDDの仕様 †
SATA規格の2.5インチ 9.5mm HDD(またはSSD)
※PS3での5400回転と7200回転の速度差は、ほとんどないため、発熱の少ない5400回転のHDDが望ましい。
- 注意:
- 一部のSerialATA 3.0Gbps規格HDDは、ジャンパーにて1.5Gbpsに固定する必要があります。
- AFT(Advanced Format Technology:アドバンスト・フォーマットテクノロジー)採用モデルでは、リード・モディファイ・ライト(Read-modify-write:RMW)と呼ばれる動作が頻発して、システム性能を低下させるおそれがあります。
※最新のシステムアップデートでは対応。 - 1TB以上などでドライブの高さが9.5mmを超える物はスロットに入らないので注意。
- トルネ録画、ニコニコ動画・YouTube動画(プログレッシブダウンロード式動画)の視聴、オートセーブなどPS3のストレージへの頻繁な書き換えを長期(5年以上)で利用する場合、書き込み回数に寿命のあるSSDよりHDDが望ましい。
- 1.5TBまでしか認識しない(2TBで1.76TB予備認識はするが不具合が多い)
HDDの換装方法 †
セーブデータ等、すべてのデータが消えても良い場合、本体に換装用HDDを取り付けた後、本体を起動し、アップデートデータをインストールし、フォーマットするだけで使用可能。
- 60/20,40,80GBモデル PS3の場合の取り付け方法
HDDの挿入口は、本体左側面にある。蓋を外すと、HDDを固定している青いネジが出てくる。プラスドライバーでネジを外すと、HDDを取り出すことができる。
換装部品を破損した場合、SCEインフォメーションセンター 部品販売 から購入することもできる。
HDDを換装し起動する †
PS3が初期型(20G・60G)以外の場合、システムソフトウェアの再インストールが必要。
本体起動時に「システムソフトウェアが正しく動作できません。PSボタンを押して再起動してみてください。再起動してみても正常に起動できない場合は、ハードディスクのシステム領域をフォーマットし、システムソフトウェアを再インストールする必要があります。バージョンX.XX以上のアップデートデータが入った記録メディアを接続し、STARTボタンとSELECTボタンを同時に押してください。アップデートデータの入手法については、PS3の各地域のWEBサイトでご確認ください。」と出るので公式サイト からシステムアップデートファイルをPCでダウンロードし、USBマスストレージクラス対応デバイス(USBメモリや外付けUSB HDDなど)に「PS3」という名前のフォルダを作成し、その中に「UPDATE」という名前のフォルダを作成する(換装するHDDに保存しては駄目)。「UPDATE」フォルダ内にPS3UPDAT.PUP(データ容量約0.19GB)を保存する。そのUSBマスストレージクラス対応デバイスをPS3本体に接続し、起動する。
最新のゲームソフトを持っているならゲームソフトのBDにもシステムアップデートファイルが入っているため代用が可能。(古いソフトだとアップデートファイルも古いため不可)。
最新のソフト、USBメモリなどが手元にない場合はDVD-RやCD-Rなどにシステムアップデートファイルを焼けばディスクによるアップデートも可能となる。その後も指示があるので指示に従って操作し完了。
すべてのアカウント情報、セーブデータなどのデータを保持して、HDDを換装する場合は以下の2通りの方法で行う。
外付けUSB HDD、USBメモリや、フラッシュメモリ(SDカード. miniSDカード. コンパクトフラッシュ. microSDカード等)を使用してバックアップする場合 †
必要な物
バックアップデータやアップデートデータを保存する記憶メディア、換装用HDD、PS3
- XMBの「本体設定」から「バックアップユーティリティ」を選択、必要な容量のある記憶媒体(FAT32フォーマット)を接続する。
(容量が大きすぎる場合は、ゲームデータ(≠セーブデータ)やトレイラーなど復元出来るファイルを削除する。
注:トルネのゲームデータを削除してしまうと、いままで録画した外付けHDD内のデータが見れなくなるので注意) - 任意の記憶媒体にバックアップする。
- 内蔵されているHDDを取り外し、換装用HDDを取り付ける。
- 本体を起動し、システムソフトウェアをインストール後、HDDをフォーマットする。
- 記憶媒体からバックアップデータをリストアする。
換装用に用意したHDDを利用してバックアップする場合 †
必要な物
換装用HDD、2.5インチHDDとPCを接続するアダプタやケーブル、PC、PS3、2GB以上のHDDをFAT32でフォーマットできるツール
- 換装用HDDをPCに繋ぎ、FAT32になってる事を確認する。
- 1のHDDをPS3に繋いでバックアップ。
(注意点は、別途記録メディアを用意する通常の方法と同じ) - バックアップデータを2のHDDからPCに一旦移動。
- 内蔵HDDを取り外しPCに接続しフォーマットツールを使用しFAT32にフォーマットする。
(注:2で取得したバックアップデータが破損していて正常にリストアできない事例が多いため、内蔵HDDはバックアップとして保管するのがお薦め) - PCに移動したバックアップデータと別途用意したシステムソフトウェアを4のHDDに移動。
- 換装用HDDを取り付ける。
- 本体を起動し、5のHDDをUSBで繋げてシステムソフトウェアをインストールする(換装用HDDがフォーマットされる)
- 5のHDDから、PS3本体の機能でリストアする。
元のHDDはPS3と接続し使用することが可能。
ただし、ゲームデータやデモのインストールや一部のセーブデータのバックアップには使用できない。
FAT32でフォーマットする。
Windows標準の機能では32GB以上の記憶媒体をFAT32でフォーマット出来ないので、専用のツールやMacのディスクユーティリティが必要。
関連・参考 †
- FAT32で32GB以上のパーテーションを切るツール
- PS3システムソフトウェアアップデート
- 旧型PS3の換装解説サイト
- アマゾンによる説明では40GBモデルを使っていると思われるが、60GB・20GBの各モデルではHDDの取り外し方・入れ方・HDDを納めているケースの形状などが微妙に異なるので注意が必要
- ITmedia +D Games:プレイステーション 3のHDDを交換してみました
- GAME Watch:PS3のHDDを高速・大容量モデルに交換
- SSDについて
- SSD換装では一部ゲームでかなりのロード速度改善がみられる。
- FF14ではエリアチェンジなどロード時間がかなり快適(半分以下)になるとのこと。
PS3はSATA2でしたが、転送速度はSATA(無印)準拠でしたので、1.5Gbps(実効速度150MB/s)が天井でした。HDDが実効速度40MB程度なので、SATA(無印)でもSSDの効果はそれなりにありますが、本来の性能は引き出せません。
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