冥界騎士ランス(エピック)
ランスは終わりにサムエルと対決した…だが、もしそうしていなかったら? 異なる運命の物語では、その別の可能性が語られ、そして冥界から直接やってきた恐ろしいデザインの鎧が登場する。
ゲームプレイ動画と3Dモデルをチェックしよう
スキンの特徴:
- 冥界で作られた鎧
- ガイコツのサレット
- 翼の柄のツヴァイハンダー
- 冥竜の肩甲
ストーリー
闇に飲み込まれる
裁断の杖から影がサムエルの方角へ飛び出すと、次の瞬間、腹に痛みを感じた。攻撃者に顔を向けると、目に飛び込んできたのは自分自身の顔だった。彼に向けて悪意の杖を構えている。この究極の裏切りを理解する間もなく、影は振り向き、再び発射した。
ランスは前に飛び出そうとしたが、輝く緑の壁に激突しただけだった。
「すべての行動には、結果が伴う」と、ライラが言った。
魔法の壁にはばまれ、動けなくなったランスは、サムエルが自分の影と戦う様子を歯を食いしばって見つめた。すべての力を振り絞って彼は壁の魔力から逃れ、彼女に向き合った。「俺はあいつの後見人だ。あんたも奴を息子同然に育てたはずだ」そう言うと、長剣を持ち上げた。
たじろいだライラは身を翻して走り出そうとし、ローブがふわりと揺れた。しかし突進したランスの剣が、その背に深々と突き刺さった。彼女は床に崩れ落ち、ランスのすね当てに血が飛び散った。魔法の壁は、その創造者とともに力を失い、薄れていった。
ランスは初めて殺した相手の体を見下ろしながら5回ほど深く呼吸し、死んだライラがはかなげで小さく見えることに驚いていた。
「ケナズ!」と後ろでサムエルが叫ぶと、世界を隔てる幕が上がり、冥界の闇がホールを満たした。貪欲な死が、ライラの体の近くにまだある彼女の魂を覆いつくすのを、ランスは恐怖とともに見つめた。腕や足や髪に手を伸ばしてくる死にライラは必死で抵抗したが、すでに生者でない彼女に抗う術はなかった。
ランスは重大な決断の瀬戸際にいた。後ろには彼が守ると誓った少年が、前にはたった今殺した女がいる。その先では氷の魔導士がじっと眺めていた。もじゃもじゃの眉をしかめ、顔は蒼白になり、拳が白くなるほど杖をきつく握りしめている。
「子供のことは任せろ」とライムが言った。
ランスは黒い雲に向かって進み出てあえてその中に飲み込まれ、いまや連れ去られようとしている、彼の殺した女の魂の後を追った
すると、そこにはもう何もなかった。
そこにはホールもなければ、サムエルもライムもライラもいなかった。ガイシアもなく、太陽や地でさえ、存在しなかった。真っ暗なのではなく、ただ光が全くないのだ。その濃密な「無」の中で、ランスが伸ばした手に触れるものは何もなかった。声を出しても無に飲み込まれた。そして彼は、人生で一度も孤独だったことはないと気づいた。不安を感じたことも一度もなかったが、この冥界では、彼は恐怖に戦慄していた。
それから、見えるはずのない彼方に光があることに彼は気づいた。光が明るさを増しても、感じるのは希望どころか、恐怖だけだった。その輪郭が見て取れるほど近づいてくるまでに、永遠とも思えるほどの長い時間が経った。それは武装した、頭が三つある巨大な恐ろしい、灼熱の炎の狼だった。
狼の周りには兵器庫がまるまるそびえ建っているかのようだった。炎に照らされているのは数々の甲冑一揃え、あらゆる種類の武器、盾、そしてヘルメットだった。炎でランス自身の姿もあらわになった。ガイシアの鎧は姿を消し、裸足で短衣だけ身につけ、武器も持たずに膝をついていた。
「立て、騎士よ。そして選ぶのだ」と、狼の真ん中の頭が言った。「お前に委ねられた者が待っている」
続く…
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