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心疾患・脳血管疾患予防効果が期待できるにおい

荘司博行

著者:荘司 博行

独立して役立つ香りを仕事にします/健康・医療ににおいを役立てる/アロマテラピーだけではない香りの効果を応用。2002-2020年、某入浴剤メーカーで調香師として香りを創る
嗅ぎトレHP: http://www.kagitore.com/

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本サイトは荘司博行氏による著書「嗅ぎトレ」の内容を、著者及び株式会社KADOKAWAより許諾を得て一部掲載しています。お買い求めは上記リンクが便利です。
※ 図版・テキストのレイアウト・表現など、本書と本サイトの内容は一部異なる場合があります。

心疾患・脳血管疾患予防効果が期待できるにおい
①シナモン

 シナモンと聞くと、あなたは何を思い浮かべますか? 京都名物の八ッ橋? あれ、その香りづけに使われているのはニッキ? でもシナモンと同じにおい? あれ? よく考えるとわからなくなるシナモンとニッキ。ではここで、問題です。

Q.シナモンとニッキについて、正しいものを、すべて選んでください。
a.スパイスに使う植物の部分が違う。シナモンは種、ニッキは木の皮。
b.木の種類が違う。
c.呼び方が違うだけで、木の種類は同じ。
d.収穫される国が違う。
e.スパイスに使う植物の部分が違う。シナモンは木の皮、ニッキは根っこ。
f.用途が違うだけで、使う部分は同じ。正式には、シナモンが調理用、ニッキは薬用。

答えは、ここをタップ(クリック)して見てくださいね。

 2つに共通しているにおい成分をシンナミックアルデヒド(桂皮アルデヒド)といいます。シナモンとニッキが似ていると感じる原因のにおい成分です。シナモンは、漢方薬に使われる生薬として、桂皮(ケイヒ)とも呼ばれ、血行改善が期待できます。
 体内をくまなく巡る血行は大切です。血管は2重構造になっていて、内側と外側の細胞をぴったりとくっつけている物質にTie2というものがあります。もし血管にすき間があったら、体中に送られるはずの栄養分や酸素がもれてしまうのですから大変です。(株)資生堂と大阪大学の研究により、桂皮エキスに含まれるシリンガレシノールという成分が、このTie2を活性化させると考えられています。Tie2の活性化が、血管・リンパ管の安定化に重要なのです。
 専門用語は覚えにくいものです。無理に覚えなくてもいいですが、Tie2は、「タイツ」と覚えてみてください。
 まずは、シナモンをあなたの食生活にプラスしてみてください。血管を元気にできるでしょう。
 さきほどの八ッ橋も、甘くておいしいので、おやつの時間にどうでしょうか。

効率的なシナモンの摂取方法

 シナモンロール、最近ではコンビニでも見かけます。好きな人は大好きなチャイ。ミルクもスパイスもたっぷりの濃厚なインドのお茶です。チャイにもシナモンが使われています。アップルパイなど、リンゴのお菓子にも使われていることが多いスパイスです。いろいろ探してみてください。
 シナモンは、スーパーのスパイスコーナーなどで、粉末タイプやスティック状のもの(カプチーノを頼むとついてくることがある、赤茶色の木の皮をくるっと丸めたような棒です)を買うことができます。比較的手に入りやすいスパイスです。シナモンと砂糖がすでに混ざったシナモンシュガーも買うことができますが、オススメは、砂糖を使わない粉末状のシナモンです。

 私は、エゴマ油を器に少し入れて、その上に粉末のシナモンをふりかけて、シナモンエゴマ油を作ります。焼いたパンをちぎって、そのシナモンエゴマ油をつけて食べるのです。エゴマ油は加熱しないほうが良いし、においもほとんど気にならないので、シナモンのにおいを楽しみながら血管ケアができます。オリジナルの方法なので、好き嫌いもあると思いますが、かんたんなのでよろしければ試してみてください。
 脳外科の先生が言っていました、血管の内皮は3ヶ月で入れ替わる、と。3ヶ月地味に試した結果、(このシナモンエゴマ油のおかげだけではないとは思いますが)自分の体的には効果があったと実感できたので、続けています。
 最後に注意点です。
 シナモンにはポリフェノールの1種のにおい成分クマリンも含まれています。クマリンは、摂りすぎると肝臓をいためる恐れがある成分です。シナモンが血管の健康にいいからといって、一度に大量に食べるのはいけません。
 少しずつを長く続けることが大事です。あくまで予防策の1つですから。そのことを忘れないでくださいね。

心疾患・脳血管疾患予防効果が期待できるにおい
②タマネギ・ニンニク

 ガン予防のところでも出てきた、タマネギとニンニク。脳血管疾患(脳卒中)や心疾患(心筋梗塞)を予防する効果もあると言われています。好きな方はラッキー! 嫌いな方にも、付き合い方を考えながら、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみていただきたい食材です。
 効果があるのは、ガン予防のところでお話しした、気になるニオイの元となる成分アリシンです。アリシンは、タマネギやニンニクを刻んだときに発生します。タマネギを刻むと、目が痛くなって涙が出たり、鼻がツーンとしたりしますよね。その犯人です。その厄介者アリシンに、ガン予防が期待されるだけでなく、何ができるというのでしょう?
 血液がサラサラ、ドロドロという表現をよく耳にします。血液はサラサラのほうが、(理由がわからなくても)いいと思っている方のほうが多いと思います。
 ニンニクの粉末を使って、ラットで検証した実験があります。高コレステロールの食事を与えたラットに、ニンニクの粉末(0.6%アリシンに相当する1.3%アリルアミンを含む)を与えると、脂質異常症の改善を期待できることがわかりました。つまり、血流の改善が期待できるので、一般的に言われている「血液サラサラ」へ向かうわけです。

血液サラサラで疲れにくく基礎代謝もアップ

 血液の流れが良くなると、いいことがあります。あたりまえですが、まず、血行が良くなります。さらに、疲れにくくもなります。ホントです。私自身、血液の流れが良くなって疲れにくくなった、と実感しています。
 脳動脈瘤を手術し、その後に血栓ができないように血液がサラサラになる薬を一定期間飲んでいました。薬を飲んでいる間は血液がサラサラしているので、出血すると血が止まらないから気をつけること、歯の治療など出血しやすい治療はしないこと、とお医者様から注意を受けました。
 その薬を飲んでいたときに、感じたのです。薬を飲む前と違って疲れを感じにくい、と。手術後、あまり動くこともなかったので疲れやすくなっていてもおかしくないのですが、疲れにくく、筋肉痛にもなりにくい。血液がサラサラになると、基礎代謝がそれまでより良くなり、老廃物も血液によって速く運ばれるのでは、と考えました。
 この実感を得て思ったのは、できるだけ血液の流れを良くしようということ。そして、血流をスムーズにするために、「におい」は役に立たないのだろうか、役に立つとすれば何の「におい」だろうか、と調べていきました。その結果見つけたのが、ここでお話ししているタマネギ・ニンニクに含まれるアリシンだったのです。
 ニンニクについてはさきほどお話ししましたので、ここではタマネギについて、食生活に効果的に取り入れる方法をご紹介していきますね。
 オススメの食べ方は、苦手でなければ、タマネギを1/4個程度スライスしてサラダで食べる。オニオンスライスです。かつお節をかけて食べれば和食にも合います。ただし、アリシンは水溶性、つまり水に溶けやすい成分です。辛みをなくすために水にさらしたいところですが、水にさらしすぎるとアリシンが水に溶け出してしまいます。もったいないので、ご注意を。ドレッシングをかけたり、健康番組などでよく聞く酢タマネギなどにしてもいいですね。
 もっとも、ストイックに生のタマネギを食べ続けるのは、勇気と根気がいりますよね。においの強いものって、意外と飽きやすいですから。食べやすい状態で、無理せず、食生活に取り入れてみてください。気にして見てみると、けっこういろいろな料理に使われていますよ。気づかぬうちに、けっこう食べているかも。今後はそれをさらに意識して、食べていきましょう。
 たとえ、好きであっても、生タマネギの食べすぎは、胃の粘膜をいためます。ニンニクも食べすぎはNGです。それに食べすぎると、「タマネギクサい」「ニンニククサい」口臭になります。困るでしょ? 好きな方は特に、食べすぎに気をつけてください。
 適度に、タマネギ・ニンニクを食べて、血液をサラサラに保って、脳卒中・心筋梗塞の予防に努めましょう。もちろん、「鼻フ~ン」も忘れずに!

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