荘司博行

著者:荘司 博行

独立して役立つ香りを仕事にします/健康・医療ににおいを役立てる/アロマテラピーだけではない香りの効果を応用。2002-2020年、某入浴剤メーカーで調香師として香りを創る
嗅ぎトレHP: http://www.kagitore.com/

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本サイトは荘司博行氏による著書「嗅ぎトレ」の内容を、著者及び株式会社KADOKAWAより許諾を得て一部掲載しています。お買い求めは上記リンクが便利です。
※ 図版・テキストのレイアウト・表現など、本書と本サイトの内容は一部異なる場合があります。

嗅ぎトレ - 荘司 博行

中高年で急激に衰える、においを嗅ぐ力――しかし、その力こそが、「心と体を若く保つのに役立つ」とあなたはご存じですか?
皮膚、血液、脳、心臓等もにおいに反応して影響されるなど、最新論文や研究成果をもとにした、驚きの「におい」情報をお届け。

嗅ぎ方にはコツがある!
ラクして心と体を若く保てる
究極の手法がついに登場

誰にでも簡単にできて、何かをしながらできる「嗅ぎトレ」で、ぜひとも認知症やガンを予防し、心と体のアンチエイジングを!

まえがき

においを嗅ぐことの重要性

 はじめまして、調香師の荘司博行です。

 さっそくですが、この本を手に取ってくださったあなた、ひとことで言えば、この本はこんな感じの本です。
「嗅ぐ力」を使って、認知症や病気の予防にチャレンジしていこう!

 もう少し説明を加えると、こんな感じです。
 この本は、心と体を若く保つべく嗅覚とにおいの効能をフルに活用して、認知症や体と心と頭のさまざまな病気の予防やコンディションづくりに努めていこう、という提言をまとめたものです。やり方はかんたん、「においを意識して嗅ぐ」、これだけです。

 サッカーでたとえるなら、こんな感じです。
「サッカーは、ボールを蹴って、相手ゴールに入れれば得点になります。勝つには、『相手よりゴールにボールをたくさん入れる』、これだけです」
 サッカーをひとことで説明しようとすれば、このようになるでしょう。でも、勝つにはどうすればいいのかについては、これではなんにもわかりませんよね。「サッカーって、そんなに単純じゃない、甘くないよ!」という言葉が聞こえてきそうです。ましてや認知症予防なんて、「『嗅ぐだけ』なんて、それだけで、できるわけがないよ!」と、あなたもおっしゃると思います。

 でも、においを嗅ぐことの重要性は、認知症のお医者さんも指摘しています。脳を研究している学者も指摘しています。においを嗅ぐことは、認知症予防の1つの方法として、それこそ認知されつつあるのです。

においの嗅ぎ方

 最近では、「においを嗅ぐのは認知症予防にいい」と少しページを割いて教えてくれている本も確かにあります。しかし、他の予防法とくらべて、大きくフィーチャーされているものはそれほど多くはありません。
 治療の現場でも、においを嗅ぎ取れるかどうかのテストをおこなって、その得点が低い場合は、認知症または軽度認知障がい(MCI)の疑いがあると診断されます。
 このように嗅覚を確認するテストが実際に採用されているというのに、認知症と嗅覚とにおいとの関係について、重要視されないのはなぜなのでしょうか?
 それに、そもそもにおいの嗅ぎ方なんて、きちんと教えてもらうことなんてありませんよね。
 においの嗅ぎ方(においを嗅ぐ方法)の本だってありません(少なくとも私は知りません)。
 誰も具体的に教えてくれません。まとめた本もないのです。先のサッカーなんて、「どのように攻めるか」「どのように守るか」「どのようにボールを蹴るか、受けるか」、そして「どのように勝つか」……、いくらでも本があるのに。

 においについて、専門的に知っているお医者さんは、治療現場にほとんどいません。お医者さんは治療の専門家です。「嗅ぐこと」と治療は、現代医学においてはそんなに強く関連づけて考えられてきていないようです。だから、まとまった資料もそれほどないのでしょう。

 私は医者ではありません。調香師です。香りを創る専門家です。調香師だからこそ、どんなときに、どのように、そしてどのようなにおいを嗅ぐのが重要か、気がついたのです。調香師である私のほうから、お医者さんの分野に寄っていってみたのです。

 医者ではないので、治療はできません。しかし、においを嗅ぐ重要性や、いろいろなにおいの効能について、論文や資料を見て具体的にお知らせすることはできます。
 とは言っても、この本で紹介していくような、日常生活に無理なく取り入れていけるにおいは、対処療法を目的とした「治療」薬ではありません。すでに発症してしまった認知症や病気を、においを嗅ぐことで治すことはできません。即効性もありません。残念ながら認知症や病気を100%防げる、とも言えません。
 でも、いつか認知症や病気になることがあるにしても、その発症を遅くすることは可能だと思っています。この本で「予防する」とは、「もし、認知症や病気になるのだとしても、その時期をできるだけ先に延ばし、遅くする」、そういう意味で使っています。
 心と体を若く保つべく認知症や病気の予防に少しでも効果があるように、そして発症後も少しでも改善・緩和が見込めるように、何のにおいを、どのように嗅げばいいのか、ご紹介していきたいと思って、私は筆をとりました。

においを嗅いで、健康的な生活を!

 この本では、いままで誰も教えてくれなかった(と思います)、においの嗅ぎ方のトレーニング「嗅ぎトレ」の6ステップを紹介しています。「嗅ぐ力」(嗅覚)が衰えないようにキープし、そしてその力をアップできるように鍛えるトレーニングです。トレーニングと言っても、かんたんすぎて効果を疑いたくなるほどです。
 大事なのは、毎日、意欲的に続けること、それだけです。特別な器具も、場所もいりません。

 さらに、そのトレーニングを活かして、どんなにおいを嗅げばいいのか。体と心と頭に効果があると考えられている「におい」をご紹介してみました。
 できれば、すべてを実践していただきたいところですが、あれもこれもでは、結局続けられなくなり、めんどうくさくなってしまいます。
 ですから、あなたの気になる項目の内容を、まず集中的に実践してみてください。どんなことに効果があるにおいなのかは、もくじを見ればパッとわかる構成になっています。

 さきほども触れましたが、私は香りを創る調香師です。香りを創るということは、私が満足させるべき相手は、あらゆる方々の嗅覚です。「いい香り」と言っていただくには、嗅覚にどう訴えればいいのか、どうすれば香りで満足してもらうことができるのか、日々考えています。
 まずは、相手を知ることも大切。嗅覚の特性や、好き嫌いの判断はなぜできるのか? など、たくさん調べました。その中で嗅覚が健康にどれだけ重要かということがわかってきました。

 においを嗅ぐことを、どうしたら健康的な生活を送るために役立てることができるだろう? 真剣に考え、この本を作りました。
 この本を読んでくださった方々に、この本の内容が役に立ったと言っていただけることが、私の最大の喜びです。10年後、20年後に、「今、健康で若々しくいられるのは、昔においを嗅ぐ方法を教えてもらったからです」と言っていただけたら、なんて、夢見ています。それはともかく、この本を読んでくださったすべての方に、「嗅ぐ力」と「におい」に関心をもっていただけたら幸いです。

 それでは、嗅ぎ方のトレーニング「嗅ぎトレ」、早速見てきましょう。

もくじ

  • まえがき
  • 嗅覚やにおいについて、あなたはどれくらい知ってますか?
    まずはおためし、嗅覚クイズ――
    知っているようで知らない「におい」の世界

第1章
「嗅げなくなる」と、寿命が縮む!?

―健康寿命を左右する「嗅ぐ」力

  • 「嗅ぐ力が低下すると早死にする」の衝撃
  • あなたにもあるかもしれない、身近なのに「嗅ぎ取れない」におい
  • 「嗅ぐ力」は、加齢とともにどんどん低下する
  • 「嗅ぐ力」が低下すると、命が危険にさらされる?
  • あなたは大丈夫? 「嗅ぐ力」7つのチェックリスト
    • 【CHECK 1】 最近、食事をおいしく感じない/「料理の味つけを変えた?」と言われた
    • 【CHECK 2】 脱いだ靴下のにおいを嗅ぎ取れない
    • 【CHECK 3】 周りの人から、なんとなく避けられているように感じる
    • 【CHECK 4】 気分が落ち込みがちで、やる気が出ない/何をしていても楽しくない
    • 【CHECK 5】 鼻がつまり気味である
    • 【CHECK 6】 においを感じないことがある
    • 【CHECK 7】 年齢が60歳を超えてきた
  • 第1章のまとめ

第2章
毎日の「嗅ぎトレ」が寿命を延ばす!

―「嗅ぐ力」を鍛える6つのステップ

第3章
「嗅ぎトレ」で鍛えた鼻で、ガン予防!

―ガン予防効果が期待できるにおいあれこれ

第4章
鼻こそ、健康のゴールキーパー

―さまざまな病気の予防効果が期待できるにおい

第5章
認知症になりたくなければ、意識して嗅ぎなさい!

―認知症予防効果が期待できるにおいあれこれ

  • 「嗅ぐ力」の低下は、認知症のサイン?
  • 認知症になりたくなければ、嗅ぎなさい
  • 認知症予防効果が期待できるにおい
    ①オレンジ・レモン・ローズマリー・ラベンダー/②チョコレート
  • 第5章のまとめ

第6章
やっぱり体も心もスッキリしたけりゃ、嗅ぎなさい!

ダイエットやリラックス効果が期待できるにおいあれこれ

  • ダイエットに影響するにおい
    ①キンモクセイ/②食べ放題・ビュッフェ/③エクストラヴァージンオリーブオイル
  • 美肌効果が期待できるにおい
    バラ・オレンジフラワー・バイオレット
  • その1 サラダを食べる男性はモテる!?
  • その2 ワキガのニオイは、モテの香り?
  • その3 加齢臭を許せる人、実は9割!
  • その4「自分は無臭」は、かんちがい
  • リラックス効果が期待できるにおい
    ①樹木/②みかん(柑橘類)/③ヨモギ/④コーヒー/⑤ビール/⑥六条麦茶/⑦ワイン
  • 第6章のまとめ

第7章
己に勝ちたいなら、嗅ぎなさい!

―心と頭を強くする効果が期待できるにおいあれこれ

  • 不安を和らげる効果が期待できるにおい
    ラベンダー・オレンジ
  • 疲労回復効果が期待できるにおい
    緑の香り
  • 気持ちをやさしくする効果が期待できるにおい
    甘い香り・バニラ
  • 集中力を高める効果が期待できるにおい
    ①ペパーミント/②レモン・ジャスミン・ラベンダー/③コーヒー
  • 記憶力を高める効果が期待できるにおい
    ①ペパーミント/②ローズマリー
  • まとめ
  • あとがき にかえて― コロンブスの嗅覚―

コラム

  • 1 私と、本書と、日本語と
  • 2 と、その前に……女性は自分と遺伝子の型が違う男性を嗅ぎ分ける?
  • 3 こわい話が続いたので、ちょっと息抜き 「におい」「嗅覚」トリビアクイズ!
    「におい」「嗅覚」トリビアクイズの答え
  • 4 女性と男性、「嗅ぐ力」が強いのはどっち?
  • 5「嗅ぐ力」をいきなり失った、シェフ志望の女性
  • 6 ミントも、バナナも、加齢臭も……わからない人にはわからない
  • 7 ハーブは「嗅ぎトレ」の強力サポーター
  • 8 嗅ぐ力が低下しても、食の楽しみをあきらめない!
  • 9 チェンジレシピ効果は、味にも有効
  • 10 調香師は、視覚に頼らず、日々戦っている
  • 11 ガンのにおいが好きな1mmの生き物、なあに?
  • 12 ガン患者と、その看病をする人のQOL向上のために「におい」の活用を
  • 13 おならは、世のため人のため!? シャキアエクササイズで、喉をシャキッ!
  • 14 シャキアエクササイズで、喉をシャキッ!
  • 15 風邪の予防に…… 呼吸は、ハナコ!(って誰?)
  • 16 と、その前に驚きのトピックスネズミの嗅覚がアフリカを救う!
  • 17 認知症の進行を遅らせるために――タッチケアに、嗅いでもらうことをプラスする
  • 18 オリーブよもやま話 体臭についての衝撃の(?)真実
  • 19 体臭についての衝撃の(?)真実
  • 20 嗅覚のマインドフルネス バラの香りで、記憶力アップ?
  • 21 バラの香りで、記憶力アップ?
  • 22 「におい」は諸刃の剣

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