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睡眠不足による過眠と機能障害による過眠

西野精治

著者:西野精治
米国スタンフォード大学医学部精神科教授 スタンフォード睡眠・生体リズム研究所所長 医学博士
https://profiles.stanford.edu/seiji-nishino

本サイトは西野精治氏による著書「睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する」の内容を、著者及び株式会社KADOKAWAより許諾を得て一部掲載しています。お買い求めは上記リンクが便利です。
※ 図版・テキストのレイアウト・表現など、本書と本サイトの内容は一部異なる場合があります。

不眠症と過眠症の違い

 不眠と過眠は表裏一体なものです。

 夜に眠れない日が続くから、昼間に眠くなります。逆に、昼間に居眠りすることが多くなれば、夜に眠れなくなります。

 しかし、過眠症の患者さんの主訴は「日中眠くなる」というものが大半であって、その本当の症状を知ることは簡単なことではありません。

 不眠症と同じように、除外診断で考えられる原因を一つひとつ潰つぶしていかなければ、本当に眠くなる理由を突き止めることはできないのです。

 過眠症は、「夜に十分に睡眠を取っているのに昼間の眠気が強く、起きていられない状態が続く」症状です。

 健康な人でも睡眠不足が続くと、昼間に強い眠気が出現することがあります。打ち合わせをしているときや、取引先との商談中に、意識が飛んでハッとしたことがありませんか? ほんの数秒ですが、こうした瞬間的に意識脱落状態になることを「マイクロスリープ」と言います。

 ほんの数秒ならまだいいのですが、なかには眠気が強過ぎて、起きていられない状態になることも。それが、過眠症です。過眠症になると、仕事や勉強に支障をきたすだけでなく、自動車を運転していたり、産業機械を操作していたりすると、大きな事故を招くリスクが高まります。

過眠を引き起こす睡眠障害

 過眠を引き起こす睡眠障害は、大きく2種類にわかれます。

 ひとつは、慢性の睡眠不足を招くことで昼間に強烈な眠気をもたらす病気。睡眠中に起こる症状のため、なかには自覚できないものもあります。もうひとつは、脳の睡眠・覚醒(かくせい)を調節する機能がうまく働かず、日中に強い眠気が出現する病気です。難しい言葉では、原発性中枢性過眠症(げんぱつせいちゅうすいせいかみんしょう)となります。

 前者の病気としては、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群、就寝時に脚に不快な感覚が続くむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)、夢に合わせて体が動くレム睡眠行動障害などが挙げられます。

 後者の病気は、突然眠ってしまうナルコレプシー。わたしが長年にわたり研究を続けている睡眠障害です。

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