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ブルーライトは太陽光にも含まれる

西野精治

著者:西野精治
米国スタンフォード大学医学部精神科教授 スタンフォード睡眠・生体リズム研究所所長 医学博士
https://profiles.stanford.edu/seiji-nishino

本サイトは西野精治氏による著書「睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する」の内容を、著者及び株式会社KADOKAWAより許諾を得て一部掲載しています。お買い求めは上記リンクが便利です。
※ 図版・テキストのレイアウト・表現など、本書と本サイトの内容は一部異なる場合があります。

太陽光にもブルーライトは含まれている

 体内時計に影響を最も与えるのは主に太陽光ですが、人工的な光も体内時計に影響します。

 夜間になっても明るい中で生活していると、メラトニンの合成が抑制されることははっきりしています。体が覚醒状態を維持しようとすれば、眠る時間になっても寝つきが悪くなるし、浅い眠りになるのは必然でしょう。

 体内時計が、昼なのか夜なのかわからなくなれば、生体リズムが乱れ、その影響は睡眠・覚醒だけにはとどまらなくなってしまいます。

 体内時計に悪い影響を与える人工的な光は? と問われると、「ブルーライト」と答える人が多いと思います。

 実際、ブルーライトの光を大量に浴びるとメラノプシンが刺激され、メラトニンの合成が阻害されることは明らかになっています。しかし、太陽光にもブルーライトが含まれているといったらどうでしょうか。

 わたしたちの目に見える光(可視光線)は、波長のちがいによって色が異なります。短い順から色を並べると、紫、青、水色、緑、黄、(だいだい)、赤。ブルーライトは可視光線のなかでも波長が短く、380~500nm(ナノメートル)の長さになります。1nmは100万分の1mmです。

 短い波長は紫外線に近く、強いエネルギーがあるため、網膜まで光が達しやすく、橙、赤などの波長の長い光は達しにくいと言われています。

 太陽光には、すべての光が均等に含まれています。つまり、網膜に働きかけて体内時計をリセットするのは、太陽光のブルーライトなのです。

 ちなみに、蛍光灯にも均等ではないですがすべての色が含まれています。

ブルーライトは悪なのか?

 ブルーライトが体に悪いと言われはじめたのは最近のことで、LEDが普及してからのことです。LEDは、人工光のなかでも特にブルーライトの比率が高い特徴を持った光です。

 それだけ強い光がメラノプシンに届けば、夜間だったとしても体が昼間と勘違いしても不思議ではありません。

 要するに、ブルーライトが悪いのではなく、浴びるタイミングが問題なのです。

 昼間なら太陽光と同様覚醒効果があります。従って、太陽光が浴びられない場所にいるときは、ブルーライトを意識的に照射することで、覚醒を維持させる効果が期待できます。

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