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スマホのブルーライトぐらいで眠れなくなることはない

西野精治

著者:西野精治
米国スタンフォード大学医学部精神科教授 スタンフォード睡眠・生体リズム研究所所長 医学博士
https://profiles.stanford.edu/seiji-nishino

本サイトは西野精治氏による著書「睡眠障害 現代の国民病を科学の力で克服する」の内容を、著者及び株式会社KADOKAWAより許諾を得て一部掲載しています。お買い求めは上記リンクが便利です。
※ 図版・テキストのレイアウト・表現など、本書と本サイトの内容は一部異なる場合があります。

ブルーライトが睡眠に及ぼす影響は?

 ブルーライトのイメージが悪いのは、夜間のパソコンやスマートフォンが睡眠を妨げると言われているからでしょうか。たしかに、眠る時間にブルーライトを浴びると、メラトニンの合成がストップし、眠りにくくなります。

 しかし、それは「大量に浴びたら」ということなので、寝る前にスマートフォンの小さな画面を見たからといってそうそう眠れなくなるわけではありません。スマートフォンで子どもたちが眠れないというのは、照度の問題よりも、操作している時間の長さに問題があると見ています。だらだらと、ゲームを長時間続けて視覚と脳を刺激し続ければ、なかなか眠れないのは当然のこと。

夜間は間接照明などの工夫を

 光の睡眠・覚醒への影響を左右するのは、タイミングと照度と波長でしょう。

 夜間のサービスにおいては、もう少し睡眠に配慮できるのではないかと思っています。たとえば、夜のコンビニエンスストアがそう。とにかくあの場所は明るい。治安を守る側面や従業員がしっかり覚醒して働くには十分な照度です。しかし、寝る前に訪れた利用者の眠りに対する配慮はないと言っていいと思います。あの明るさのなかにしばらくいて帰宅すると、覚醒系のシステムが作動してしまい、なかなか眠気が出てこないはずです。

 ホテルのように、睡眠を妨げないような間接照明を取り入れるなどの配慮があってもいいのではないでしょうか。

ブルーライトの良い影響

 10年近く前になりますが、JR各社をはじめとする多数の鉄道会社が、自殺抑止対策として駅のホーム端や踏切に青色灯(ブルーライト)の設置を進めていました。その理由は、青色灯には人の心を安定させる効果があるからです。

 東京大学大学院経済学研究科、米シラキュース大学などの国際共同研究グループの発表によると、青色灯の設置後10年間で、自殺者が平均して約84%下落することが明らかになったそうです。

 睡眠やリズムとは直接関係のない話ですが、光の有効活用の好事例だと思います。

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