サクラ:皆さん、こんにちはー
サクラ:ずいぶんと温かくなってきました
サクラ:春が近くなったのを感じますね
サクラ:春といえば、春風音楽祭!
サクラ:選ばれた歌い手や踊り、美味しい屋台
サクラ:そして楽しみなのは桜の開花ですよね!
サクラ:美しい桜の花を眺め楽しみましょう
サクラ:皆さんが来てくれるの待っています!
これは福男の手伝いを無事に終えトウゲンを後にした時のお話。
サクラは休む間も無く新たな催し物、春風音楽祭の手伝いをしている。
そんな妹のことを気にしてたぬ彦はスピカ達に相談をもちかけてきた。
タヌヒコ:さくらが準備を手伝っている春風音楽祭に参加をしてもらえねえか?
オメガ:春風音楽祭って何?
タヌヒコ:ああ、知らねえのか。んじゃ簡単に説明すると・・・・・・
タヌヒコ:開花前の花を咲かせる前夜祭、開花後の花を見ながらの本祭。それを一緒にやるんでぃ
スピカ:お花見みたいな感じかな
クロム:開花前にも、というのは少し違うようですが、おそらくそうでしょう
タヌヒコ:さくらもみんなに会えるのを楽しみにしてるみてぇなんだ
オメガ:楽しそう、面白そう。オメガ、見てみたい!
スピカ:私も興味あるかな
クロム:あちらとこちらでの祭りの違いについて知るのも面白そうですしね
スピカ:それじゃ決まりだね!
クロム:せっかくの機会です。見に行きましょう
タヌヒコ:ありがとよ!詳しいことはさくらに聞いてくれい!
サクラ:皆さん、お久しぶりです!
オメガ:さくら、久しぶり
クロム:元気そうで何よりです
サクラ:えへへ、ありがとうございます
サクラ:春風音楽祭を見に来てくれたんですよね?
スピカ:うん、そうだよ
サクラ:では、花見会場へご案内しますね!
スピカ:ありがとう、さくらちゃん
オメガ:お祭り、楽しみ!
スピカ:焼きトウモロコシ、お好み焼き、わたあめ、りんごあめ・・・・・・
クロム:食べ物ばかりですね
スピカ:そ、そんなことないよ?
スピカ:輪投げとかくじ引きとか、他にも楽しみなのあるし!
オメガ:面白そう! 屋台、全部見て回る!
サクラ:屋台もでますけれど、それだけじゃありませんから
クロム:詳しく教えていただけますか?
オメガ:たぬ彦にさくらに聞くように言われた!
サクラ:お兄ちゃん、ちゃんとお話ししてなかったんですね・・・・・・
サクラ:わかりました。ではご説明しますね
サクラ:春風音楽祭はもともと豊作を祈願してのものでした
サクラ:シンボルでもある桜の樹に歌を捧げると花が咲きます
サクラ:ちなみに凄い歌を捧げる程綺麗な花を咲かせると言われています
サクラ:春の訪れを感じ、歌を楽しみ、美しい桜を鑑賞する
それが春風音楽祭なんです!
スピカ:聞いたらますます楽しみになってきたよっ
オメガ:早く桜の花の咲くところ見てみたい!
サクラ:では会場に案内しますね!
スピカ:ここが花見会場なんだね
オメガ:思ってたほど、人、いない
サクラ:会場はもう少し奥ですから
クロム:たしかにあちらのほうは賑やかですね
オメガ:みんな急いで行く!
オメガ:あれが桜になるのか? いっぱいある!
スピカ:すごい木々だね・・・・・・!
クロム:ふむ・・・・・・僕達の知る桜とは似て非なる物のようですね
サクラ:この辺りにある一番の桜の木はもっと奥にありますよ
スピカ:ここにあるのよりももっと立派な桜の木か〜
オメガ:ここにある木、何か不思議な力、感じる
スピカ:言われてみるとそんな気もするね
クロム:もう少し傍で見ればはっきりしそうですが・・・・・・
サクラ:祭りが始まるまで時間があるので見て回ってきたらどうですか?
スピカ:そうだね、そうさせてもらおっか
オメガ:桜見たい、もっと屋台も回りたい!
サクラ:えへへ、楽しんできてくださいね
オメガ:たくさん、人いる。みんな忙しそう
スピカ:でも、楽しそう
クロム:屋台の構造は既知のものと大きな違いはないですね
クロム:同一の目的を持って発展したものは同じ方向へと収斂するようです
オメガ:なんだか良くわからないこと言ってないで、もっと楽しむ!
クロム:たしかに、野暮でしたね。楽しむことに集中しましょう
スピカ:こういう雰囲気って学校の文化祭を思い出すね
スピカ:クロム君はそう思わない?
クロム:僕はそのようなことはあまり積極的に参加をしませんでしたから
オメガ:クロム、もったいない。オメガなら、全部に参加する!
オメガ:お祭りもしてみたい!
スピカ:私達も参加できるか聞いてみる?
オメガ:する!オメガもお祭りに参加する!
クロム:おもしろそうですね
スピカ達は春風音楽祭に参加できないか、さくらに聞くことにした。
スピカ:許可ももらえたし、これで大丈夫だよっ
オメガ:オメガ達、何をする? 何をすればいい?
スピカ:そうだね・・・・・・
クロム:不慣れなことをするよりも、得意なことをすべきでしょう
スピカ:得意なことか・・・・・・
オメガ:オメガ、食べるの得意! たくさん食べる!
スピカ:だったら、食べ物の屋台はどうかな?
サクラ:いいと思いますよ
オメガ:美味しいものをたくさん作ってたくさん食べる!
スピカ:花見の定番の料理ってどんなのがあるの?
サクラ:皆さんお酒を飲むので濃い味付けのものが多いですね
クロム:串焼きや煮込み料理の屋台も多いようですね
スピカ:せっかく参加するんだし周りと違うほうがいいよね
サクラ:でしたら、甘いものはどうでしょうか
サクラ:さくらもちは人気ですよ
クロム:こちらの世界にも道明寺と長明寺のような違いがあるんでしょうか
スピカ:どうかな。聞いた感じだとなさそうだけど
オメガ:美味しければ、細かいことどうでもいい!
スピカ:だったらとびっきりおいしいのを作ろうっ
オメガ:うん、作る!
オメガ:スピカはすごい。なんでもできる
スピカ:そんなことないよ。得意なことをしているだけで、苦手なこともたくさんあるから
オメガ:スピカにも苦手なこと、あるのか? どんなことが苦手?
スピカ:それは、えっと・・・・・・
スピカ:そ、そんなことよりもお祭りが始まる前に屋台の準備をしなくちゃ!
スピカ:作る時間もあるし、早く材料を集めに行こうよ
オメガ:そうだった。準備は大切。さくらもち、たくさん作る!
スピカ:たくさん集まったね
スピカ:つやつやしてる
とっても美味しそう…
オメガ:スピカ、さくらもち作る前!
まだ食べちゃだめ!
スピカ:た、食べてないよ?
クロム:つい味見をしたくなる気持ちもわかります
サクラ:ちゃんと持ってきてくださいね?
スピカ:う、うん、任せてっ!
オメガ:これでさくらもちが作れる?
スピカ:他にも材料が必要かな
クロム:あと足りないものは何かありますか?
サクラ:そうですね…
ぱに桜の葉が欲しいです
スピカ:たしかに、さくらもちには欠かせないよねっ!
オメガ:樹を丸裸にするくらいたくさん集める!
スピカ:そ、そんなにたくさんはいらないからっ
オメガ:ぱに桜の葉、これで足りるか?
オメガ:たりなければもっともっと採ってくる!
サクラ:それだけあれば十分に足りますから
オメガ:これで、さくらもちを作れる?
サクラ:材料は揃えましたけど…
スピカさん、できますか?
スピカ:うん、大丈夫だと思う
オメガ:さくらもち作りする!
スピカ:お待たせ、できたよっ
オメガ:おいしそう!
スピカ:……どうかな?
オメガ:はむっ。もぐもぐっ
おいしい!
オメガ、これ好き!
クロム:自信持っていい出来だと思いますよ
スピカ:ありがとう
スピカ:わわっ、あまりたくさん食べたらだめだよっ
オメガ:これならいくらでも入る
オメガなら、平気!
スピカ:たくさん作っておいてよかったよ…
サクラ:あの…
スピカ:わかってるよ
すぐに持ってくから
サクラ:ありがとうございます!
クロム:さくらに出来映えを確かめてもらうためにも戻りましょうか
スピカ:うんっ
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