海賊ウォリアー
パイレーツウォリアー(海賊ウォリアー)は、ウォリアーのアグロデッキ。
レシピ
→ 低予算バージョン(920魔素)
デッキ概要
現環境で最強と呼び声の高いデッキ。
武器と海賊のシナジーを絡めてお互いに強化し、速攻を狙うアグロタイプのデッキ。
おおよそ最速で5ターンくらいまでに相手を殴り倒すことが可能。
その圧倒的速度と序盤の強烈なまでのテンポ獲得力からあらゆる相手を強引に捻じ伏せてしまえる。
武器破壊系のミニオンと多数の挑発持ちが弱点。
また海賊を絡める関係上、場に出した海賊を序盤から丁寧に処理されると、少々苦戦する事になる。
仁義なきガジェッツァンより高いテンポアドバンテージの海賊が続々と参戦し、他のデッキでは到達できない速度となった。
その後海賊がちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneerのナーフによりある程度落ち着きを見せると思われたが、
元々仁義なきガジェッツァン以前より他の海賊デッキと比べるとデッキとしては形作られており、
海賊パッチーズ/Patches the Pirateの追加だけでも大幅な強化となっていたこのデッキは損害が比較的少なかった。
さらにメタにもなっていたアグロシャーマンの弱体化により、その暴力的なまでの火力を存分に振るえるようになった。
その勢いは凄まじくスタンダード環境を席巻したのち、
艦載砲/Ship's Cannonを搭載しワイルド環境をも制圧。あのシークレットパラディンをも完膚なきまでに
叩きのめし、デスロード/Deathlordやヘドロゲッパー/Sludge Belcherのような強力な挑発をもってしても止めきれないこともある。
相性すら超えて勝利を呼び込むことのあるこのデッキはまさしくアグロデッキの極致の一つであるデッキと言える。
相性
対策の施されていないデッキやマナカーブに沿って動くデッキにはほぼ有利か5分。
挑発及び武器破壊系のミニオンや軽いAOEが多いデッキには苦戦する。
酸性沼ウーズ/Acidic Swamp Oozeやブラッドセイルの海賊/Bloodsail Corsairなどで武器を破壊されると厳しい。
戦略
他のデッキと比べて遥かに高速な削り能力を持つ。
ン=ゾスの一等航海士/N'Zoth's First Mateは初手でプレイすることにより海賊パッチーズ/Patches the Pirateと合わせていきなり
2点のダメージをお見舞いすることが出来る。生き残れば航海士と合わせてさらに3点追加である。この時点でアグロデッキとしては破格の削り性能である。
また武器を用意しつつ海賊を並べることが出来るのでブラッドセイルの狂信者/Bloodsail Cultistの布石にもなる。
大筋はマナカーブに沿ってミニオンや武器を使用し、最高効率でライフを削ること。
基本的にはミニオンを武器などで保護していくことでそのミニオンが何度も攻撃でき、最終的に高い効率でライフを削れる。
だが強化された武器で顔面を殴るか、場のミニオンを処理するかは適時判断する必要がある。
まず挑発持ちや、ナイフジャグラーなどの場に残しておくと厄介なミニオンは基本的に武器で処理することとなる。
厄介な効果はないが盤面の奪回、武器のダメージを吸わせるために召喚されたであろうミニオンなどをどう処理するかは状況によって変わる。
このデッキを扱うにあたっての肝と言える部分であり、このゲームの基本たる概念なのでしっかりと判断したい。
4ターン目以降は、突撃持ちの『南海の甲板員』『アージェントの騎兵』『コルクロンの精鋭』なども活用し、
5ターン目に『アルカナイト・リーパー』が使えれば勝ちは非常に近い。
この辺りで手札が尽きてくるので、勝ち確定まで持って行きたい。
キーカード評価
海賊パッチーズ/Patches the Pirate
他の海賊を出すと自動的に出てくる1/1突撃。つまり実質、
0マナ1/1突撃(海賊)+「このカードは絶対に初手に来る」+「雄叫び:カードを1枚引く」
というアドバンテージを持ったカード。
ン=ゾスの一等航海士/N'Zoth's First Mate
このカードを初手に出せば、航海士+パッチーズ+1/3武器という、
兵役招集/Muster for Battleを彷彿とさせる盤面を形成できる。
ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneerの弱体化を凌ぐ立役者となったカード。
ブラッドセイルの狂信者/Bloodsail Cultist
武器を強化しダメージ効率をアップさせる。
ン=ゾスの一等航海士/N'Zoth's First Mateの武器を強化することもできるし、
烈火の戦斧/Fiery War Axeを強化すれば一気にライフを削り取れる。
南海の船長/Southsea Captain
こちらは盤面のミニオンを強化することで火力アップ。
展開力に優れたデッキなので活躍しやすい。
必殺の一撃/Mortal Strike
数少ない直接攻撃。挑発を貫通するため、シャーマンなどの挑発を多用する相手には乱射しないようにしたい。
場合によっては強打/Bashを投入することもある。
マリガン
最優先確保は
ン=ゾスの一等航海士/N'Zoth's First Mate
ン=ゾスの一等航海士/N'Zoth's First Mateがいるなら南海の甲板員/Southsea Deckhandも残しても良い。
1マナ海賊が確保出ているなら烈火の戦斧/Fiery War Axeも残したい。
対海賊ウォリアー
早いデッキなのでしっかり対策しないと間に合わない。
序盤をしのげば息切れするので勝ちは狙える。
可能なら1マナ2マナ辺りで対処に動き出したい。
- 武器破壊(最重要かつ容易)
酸性沼ウーズ/Acidic Swamp Oozeや有毒下水ウーズ/Toxic Sewer Oozeで武器を潰す。
デッキ次第ではブラッドセイルの海賊/Bloodsail Corsairもあり。
ハリソン・ジョーンズ/Harrison Jonesはやや遅いので他の対策次第。
ブラッドセイルの狂信者/Bloodsail Cultistを3ターン目に出して武器強化、が勝ちパターンなのでこれは絶対に阻止する。
- 海賊の除去
ブラッドセイルの狂信者/Bloodsail Cultistが強力だが、武器と海賊両方が必要なため、3マナが来る前に海賊を除去し切る。
武器だけでバーストしてくる可能性には注意。
ただし大半のヒーローの場合、この処理は追い付かないことが多い。
武器と海賊の両方がいる条件のため、やはり狙いやすいのは武器。
- 挑発
武器やミニオンを多く使わせ相手を息切れさせる。
メインのミニオンを潰せる攻撃力3あればなおよし。
代表的なアンチカードは二流の強面/Second-Rate Bruiser。
前のターンにウーズで武器を破壊した場合でも相手は追加のミニオンを並べて来る。
そのために2マナで武器を破壊し、3マナで挑発を出すという対策を連続で行える。
ブラッドセイルの狂信者/Bloodsail Cultistを一方的に一撃で倒すのもポイントが高い。
ヒーローが武器を握っている場合、わずかなライフを代償に簡単に突破されるので注意。
ただし、二流の強面/Second-Rate Bruiser対策にウーズなどと相打ちしミニオンを2体以下で維持する戦術を取ってくる場合もある。
- 回復
超うざい調剤師/Mistress of Mixturesなど間に合うものを使う。
展開と回復が同時にできるミニオンが望ましい。
- ウォーター・エレメンタル/Water Elemental
ヒーローへの攻撃が通ると挑発しない限り延々と武器が使えなくなる。
- リーサル対策
最も注意すべきはヒロイック・ストライク/Heroic Strike。
これを使われて倒されることが多いので、ライフの管理は大事。
また挑発の存在も非常に重要となる。
必殺の一撃/Mortal Strikeは挑発を超えてくる以外に、挑発持ちを武器で殴ってライフを減らし6点ダメージがありうるので油断しないこと。
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