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このページでは、ワイルドフォーマットの解説、及びワイルドをなるべく低魔素で始めるためのアドバイスをします。
ワイルドとは何か? †
スタンダード制導入に伴い新設されたルールです。
スタンダードフォーマットは、コアカードに加え、その年と前年にリリースされたカードを使用できるフォーマットですが、
ワイルドフォーマットは、スタンダードから外れた拡張も含め、全てのカード(禁止カード除く)を使用することができるルールです。
こんな人にオススメ! †
スタンダードに存在するデッキだけでなく、もっとたくさんのデッキと戦いたい。
昔に流行っていた、あるいは新旧のカードを組み合わせたすごいコンボをしたい。
決まりに従って整備された環境よりも、混沌に満ち溢れた新たな可能性を追求できる舞台が欲しい。
スタンダードから落ちた大好きなカードと末長く付き合いたい。あるいは、かつて最強だったデッキを使いたい。
注意 †
新報酬システム導入後、ワイルドのランク戦、特にアジアサーバーの低~中ランク帯においてロープ遅延botが大量発生した時期がありました。
現在は摘発が進み遭遇することは珍しくなっていますが、代わって偶数シャーマンやメカローグ?を利用するBotも現れ、いたちごっことなっています。
botの特徴
パッチ19.0(2020年11月)にて対戦システムが対戦時間によって経験値を多く得られる仕様となって以降、奇数ウォリアーなどのデッキで装甲をひたすら貯めつつ挑発ミニオンで時間を稼ぎ、制限時間いっぱいまで確実にターンを消化することで勝敗によらず報酬獲得を狙う遅延Botが大発生した。
対象を指定するカード(《シールドスラム/Shield Slam》など)や使いどころが限られるカード(《乱闘/Brawl》など)が当時のBotには使いこなせないため入っていなかったことや、Bot同士のミラーを終わらせるための《プレートブレイカー/Platebreaker》が入っていることが特徴であった。強くはないが面白みのない対戦を強要する点でランク戦の楽しみを大いに削いでおり、摘発も遅れたが故にワイルドといえばBotという悪印象を多くのプレイヤーに広めてしまっていた。
現在ではこのタイプのBotは摘発されほぼ姿を消しているが、環境デッキを使用し勝利を狙うより高度なBotの存在が確認されている。名称が英語の「色名+名詞」(GrayCat,BrownOrkなど)で構成されていること、攻撃対象や効果対象は体力に応じて選択してくるが、依然としてBotの扱いの難しいカードは採用から外していることなどが特徴である。《ナジャク・ヘクセン/Najak Hexxen》のような独自の仕様を持つカードを使用されると挙動が狂うという報告も挙げられている。
昼夜を問わずランク戦にいるため、ダイヤモンド帯でも遭遇することがある。明らかにBotであると確信できる場合は通報を飛ばしておくと良いだろう。
なおこれ以前にも勝つことを目的に入れたBotが見られた時期がある。只管フェイスを殴り続ける海賊ウォリアーBotが有名だが、これはBlizzard社に提訴されて使用中止となっている(リンク )。
当然だがBotを動かすチートツールの開発・使用は規約違反であり、利用アカウントの停止のような罰則は勿論、法的措置を取られる可能性もある。
やっちゃいけない、絶対に。
ワイルドのプレイ方法、ワイルド専用カードの作成 †
ランク戦の初心者用リーグを卒業し、全10クラスを使用可能にする †
チュートリアル終了直後の状態ではワイルド環境をプレイする事はできません。
まずはランク戦で初心者用リーグでランクを最大まで上げ、初心者用リーグを卒業する必要があります。
また、全11クラスを使用可能な状態にする必要もあります。
この状態でワイルドカードを獲得すればワイルドをプレイ可能になりますが、ゲーム内ショップではワイルド専用パックはまだ購入できません。
Battle.netショップからから凍てつく玉座の騎士団アドベンチャー(無料)を受け取り、序章のクリア特典で入手するのがおすすめです。
対人戦をワイルドフォーマットにする †
まずはプレイを選択。
画面右側上部に、フォーマットを表す紋章(グリフォン年スタンダードならグリフォン)があるのでクリック。
するとフォーマット選択画面になり、ワイルドを表す∞の紋章をクリックすると、対人戦及びコレクションがワイルド仕様に置き換わる。
戻す際はフォーマット選択画面からクリックすることでスタンダード仕様に戻せる。
また、コレクションのデッキ作成前のヒーロー選択画面でも同様に上部に紋章が表示されているのでここでも切り替えることが出来る。
ワイルド専用カードの作成 †
上記の方法でワイルド仕様に置き換わった場合、またはコレクションの右下のカードセット検索で「全てのカード」あるいは下にスクロールしていくと表示される「ワイルドセット」の作りたいカードのあるがあるセットを選択することで作成候補にワイルドのカードが出現する。
ワイルドになった過去のパックやアドベンチャーの購入 †
現在ではどちらも、ゲーム内ショップからゴールド・リアルマネーによる購入が可能である。
ワイルドのランク戦 †
ワイルドのランク戦はスタンダードと同じく5つのリーグそれぞれにランク10から1があり、ダイヤモンド1の上にはレジェンドランクがあります。
各フォーマットのランクは別に管理されており、スタンダードでレジェンドに到達したとしてもワイルドでは反映されず、逆もまた然りです。
シーズン終了時のランク戦報酬に関しては、ランクの一番高かった方に合わせて報酬が与えられます。(スタンダードでシルバー5、ワイルドでシルバー10、ツイストでブロンズ5まで到達した場合はスタンダードの報酬のみが与えられる。)
現在のワイルドは要求されるカード資産や過去の凶悪なカードが使えるカードプールへの先入観により人が少ないです。その為、スタンダードに比べてマッチングに時間がかかったり、同じ人と連続で当たることもあります。
ワイルドQ&A (よく見かけるやつ) †
昔のレジェンドがたくさん必要な資産ゲーなんでしょ? †
A
たしかにレノロックやレノプリーストなどの高額なカードが大量に必要なデッキはありますが、それらがワイルドのランクマッチを上がるうえで必ずしもベストなデッキというわけではありません。
それらはむしろ高ランク帯においてのメタを読んだうえでのカウンターとしての役割が強いデッキです。ランクを上がるならアグロからミッドレンジのさほど高額でないデッキのほうが向いています。
現在そうした作成費用の安いビートダウンデッキの代表格となっているのが、海賊ローグとキングスベインローグです。中でも海賊ローグはTier1デッキの一つに数えられる強さでありながら必須レジェンドは《海賊パッチーズ/Patches the Pirate》のみ、他はスタンダードのカードや低レアリティのカードで構成されており、スタンダードからの参入が非常にしやすいデッキとなっています。
極めるにあたっては高額なカードが欲しくなることもあるとは思いますが、まずは無理のない範囲でカードを入手しスタンダードとはまた一風変わったメタを体験してみるといいでしょう。
過去のカードを利用したOTKまみれ? †
A
ワイルドの広いカードプールでは新拡張のたびに多くのコンボデッキが開発され、そのうちのいくつかは環境に大きな影響を与えます。
風集うストームウィンド環境では《聖域の灯火係/Sanctum Chandler》で《火付け/ignite》を使い回す火付けメイジが誕生しました。
環境によってはOTKデッキに偏ることはありますが、《ナーガの海の魔女/Naga Sea Witch》などスタン落ちしたカードもナーフされることがあり、最近では《悪魔の種/The Demon Seed》がワイルドで禁止されるなど、特に危険なコンボデッキは待てば対処される体制が完備されています。
禁止カードって? †
A
他のフォーマットで使用可能なカードがワイルドフォーマットで問題を起こした場合、ナーフした時に他フォーマットで影響が出てしまうのを防ぐため、ワイルドフォーマットのみ使用禁止にする措置のことを言います。
ナーフではないため還元するときの魔素は増えません。
禁止カードがスタン落ちする際にはワイルド用に調整された上で禁止解除されるようです。(過去の例として、《魂の盗み魔/Stealer of Souls》や《悪魔の種/The Demon Seed》など)
レノ・ジャクソンはどうすれば良い? †
A
アグロデッキなら持ってないと信じて殴るのが最強の対処法です。長期戦になればどのみち勝ち目はありませんから、攻め手を緩めるのは悪手です。対しミッドレンジデッキなら《レノ・ジャクソン/Reno Jackson》を出すターンはミニオンの除去まで手が回らないことが多いので出されても速攻で削りなおせる盤面を作ることを優先するのが有効です。
対策カードとしては、クラスカードなら《レンチカリバー/Wrenchcalibur》、《苦悶の呪い/Curse of Agony》が、中立なら《悪運アホウドリ/Bad Luck Albatross》、《クライヤミ/The Darkness》が挙げられます。
成立の速いOTKコンボにはどう対処すれば良い? †
A
AoEや回復が少ないので5ターンで決着を狙うようなアグロデッキ(海賊ローグなど)なら戦いやすいです。
テンポで出せるミニオンが少なく盤面を取り返すには呪文を使う必要があるので《ロウゼブ/Loatheb》が有効です。
ただしコントロールデッキを使っていると勝つのは困難です。《ドブネズミ/Dirty Rat》などでコンボパーツを首尾よく引き出して倒せればよいですが、実際にはそうする前にコンボが通ってしまうことがほとんどでしょう。
偶数奇数ヒロパ嫌いなんだけど †
A
さすがに現環境でこれらと当たらない、排除された環境というのは難しいです。
ただ自分で使う分にはこれに頼らずとも強いデッキは作れるので試しがいはあると思います。
現に偶数奇数のヒロパ強化を前提としないアグロからミッドレンジデッキの上位報告もあります。
《マインドブレーカー/Mindbreaker》などのヒロパメタを投入する、《灰色の魔法使い/Grizzled Wizard》で自分と相手のヒロパを入れ替えて《サー・フィンレー・マルグルトン/Sir Finley Mrrgglton》などで上書きし相手に返却する、と言った対策をとることもできますが、ヒロパを用いないデッキには無力なうえ必要魔素も多く、環境がヒロパを多用するデッキで覆い尽くされていない限りは、こうした対策に手を伸ばさずに進めた方が総合的には勝ちやすくなるはずです。
アドべンチャー買ったほうがいい? †
A
買うと資産的に一気に充実し、パックよりも金額に対する魔素効率が良いので課金に抵抗や事情がなければゆくゆくは全て購入するのがお勧めです。
とくにハイランダーの中核を担う《レノ・ジャクソン》が入ったリーグ・オブ・エクスプローラーや、コントロール耐性を大幅に引き上げてくれる《ロウゼブ》の入っているナクスラーマスの呪いは共にワイルドを快適に遊ぶ大きな力になってくれるでしょう。
《バーンズ》のあるワン・ナイト・イン・カラザン、《ソーリサン皇帝》のあるブラックロック・マウンテンも良い拡張ですが、全体的にクセのあるカードが多めです。まずは前2拡張のどちらかを購入してみるとよいでしょう。
尚もし購入しない場合でも、カードの作成は可能なのでそちらで揃えることもできます。下にあるように購入するかも?という場合は被らないように注意しましょう。
各拡張の簡単な解説 †
パック †
メカとスペアパーツが特徴。メカで有名なものは《手動操縦のシュレッダー/Piloted Shredder》や《骨董品のヒールロボ/Antique Healbot》等。
スペアパーツはメカやそれに関連したカードから入手できる低コストカードで、呪文とのシナジーなど様々なコンボができる。
古めの拡張ではあるが中には現在の環境でも通用するカードも多々ある。
あの伝説のカード《ドクター・ブーム/Dr. Boom》もこのパックである。
ヒーローパワーを使用すると連鎖的に発動する「激励」能力が特徴。
それに伴い雄叫びでヒーローパワーの強化を可能とする《ジャスティサー・トゥルーハート/Justicar Trueheart》が登場。
またお互いのデッキからランダムにミニオンを選び、コストを比較し上回ればメリットを享受できる効果も存在する。
激励とコスト比較はこの拡張独自のメカニズム。激励は当時は評価が低めだったが時を経て再評価されたものも多い。
そのほかドラゴンシナジーのあるカード等も収録。かつて一世を風靡した《謎めいた挑戦者/Mysterious Challenger》もこの拡張で登場した。
4体の旧神が登場、いずれも環境で活躍した実績を持つ。
中でも《希望の終焉ヨグ=サロン/Yogg-Saron, Hope's End》はあまりにも強力すぎて弱体化されたほど。
旧神のうち《クトゥーン/C'Thun》は信徒たちによる自身の強化をトリガーとした専用のギミックを持つ。
残ったマナコストをすべて使用して効果を発揮する禁じられしシリーズやシャーマンの進化ギミック等も登場。
3つのクラスで共有して使える「マルチクラス」カードが登場。そのほかには海賊関係のカードも多く追加された。
《海賊パッチーズ/Patches the Pirate》が登場したことにより当時海賊を中心としたアグロデッキが大流行、非常に大きい影響をもたらした。
マルチクラスでは《翡翠の偶像/Jade Idol》の強化を目的とした翡翠連やハイランダーデッキにすることで真価を発揮するカバールが当時活躍した。
そのほかのギミックとしてはグライミー・グーンズのハンドバフなどが挙げられる。プリーストのドラゴンシナジーも収録。
総じてクラーケン年の集大成と言えるカードパワーで話題となった。
必ず初手に入るクエストが登場。構築をクエスト達成に特化させることで手軽にデッキの方向性を固めることが出来る。
特に《地底の大洞窟/The Caverns Below》は二度、その上関連して投入されていたカードをナーフされるまで圧倒的なアンチコントロールとして猛威を振るった。
優秀な中立カードも多く収録されており、特に《タール・クリーパー/Tar Creeper》は多くのデッキにアグロ対策として投入されたばかりか、ミラーでの盤面優位のためアグロが投入するパターンすらあった。
他にもこの弾から初登場のエレメンタルシナジーを始め様々なシナジーが収録されている。
全体的なパワーが高かったためか、様々なクラスのデッキが環境に登場した。
圧倒的カードパワーを誇るマンモス年の始まり。
新たな種類のカードであるヒーローカードが登場、この弾のものはデスナイト(DK)と呼ばれる。
DKはそれぞれ強弱の差は激しいものの、特に強力なものはこれまでの長期戦の概念を根底から覆し、無尽蔵のバリューやダメージを生み出した。
これら強力なDKはハースストーンのゲーム性を明確に変えるほどのインパクトがあり、旧来のバリューを積み重ねての長期戦を主体とするデッキはほぼ駆逐されることとなる。
またキーワードとして生命奪取が登場した、同様の効果自体は以前からあったもので改めてキーワードとして統一されたものとなる。
クラスカードではドルイドの《究極の侵蝕/Ultimate Infestation》は19マナ相当の動きを可能とする脅威のパワーカードであり、得意のマナ加速によって早期にプレイされ圧倒的なアドバンテージを得ることが可能となった。
さらにもう一つの問題児《拡がりゆく虫害/Spreading Plague》は、これまで遅めのドルイドが苦手としていたアグロデッキを完全に抑え込んでしまうほどのパワーを誇り、これらを得た翡翠ドルイドが発売後数時間ほどで環境を完全に制圧、ドルイド一強環境が誕生した。
その後、《拡がりゆく虫害》を始めとしたドルイドのカードがいくつかナーフされ、ナーフ後は頭角を現していたハイランダープリーストなどが環境で活躍、0マナ2点再利用のヒーローパワーによるOTKが脅威となった。
中立のカードとしては無限リソースと化していた《翡翠の偶像/Jade Idol》に対する露骨なメタカードの《待ち伏せのガイスト/Skulking Geist》、当初は地味だったが後に長期戦を狙うデッキによく採用された《リッチキング/The Lich King》。
多くのアグロやミッドレンジに無条件で搭載されナーフされた《ボーンメア/Bonemare》、また当初は必須と思われていた2コスト帯のカードを投入できなくなることから酷評され、のちに「引けば勝てる」ということで株を上げた《ケレセス公爵/Prince Keleseth》などが有名どころ。
新キーワードの招集が登場、条件が合うミニオンをデッキからノーコストで召喚することが出来る。
マナコストの概念を一変させ、前弾、前々弾に続きこれまでのゲーム性からの根本的な改革が続く。
また各クラスにレジェンド武器が登場、武器を持たないクラスにも特徴にあった効果の物が渡された。
仁義なきガジェッツァンに匹敵、またはそれすらも上回るパワーカードの宝庫であり、マンモス年という激震の一年を象徴するパックである。
クラスカードでいえばまず目を引くのがウォーロックの優秀さ、追加されたカードはすべて何らかのデッキで活用され、環境に爪痕を残すほどのパワーである。
他にもプリーストの《心霊絶叫/Psychic Scream》やパラディンの《動員/Call to Arms》等、各クラスカードもキリがないほどのパワーカードの山となっている。
中立では様々なコンボで悪用され、超絶的なアドバンテージを生み出し続けた《肉食キューブ/Carnivorous Cube》や、誰も見向きもしない状況から一変、実装後すぐさま互いが虫を投げ合うゲームと化し即効でナーフされた《回廊漁り蟲/Corridor Creeper》、
デッキを高コスト呪文数種のみにして後は《ケレセス公爵/Prince Keleseth》を始めとしたミニオンで構築することで大型を叩きつける《性悪な召喚師/Spiteful Summoner》などの特徴的かつ高パワーなカードが多い。
新たなギミックの奇数、偶数が登場したのだが、《月を食らうものバク/Baku the Mooneater》・《ゲン・グレイメイン/Genn Greymane》これら2枚と奇数、偶数関連カードは本来より1年早く殿堂入りしていた。
デッキ構築への制約に対し、あまりにも効果が強力すぎたため環境の固定化を招き、新カードの活躍の幅を狭めてしまうことが懸念され、かつ特性上ナーフが難しいためスタン落ちすることとなった。
ワイルドにおいても非常に存在感が強いギミックであり、3年先を行くカードパワーであったことは間違いない。
他にもキーワードとして木霊が登場、このパックではあまり目立たないギミックだったが後に別の形で注目されることとなる。
また非常に地味だがウォーゲンの特性を再現し、毎ターンミニオンの攻撃力と体力が反転するギミックも存在する。
目玉レジェンドは無論奇数偶数のカードに加えシャーマンで高いバリューを出せる《シャダウォック/Shudderwock》、《冒涜/Defile》の強化版を放つ《ロード・ゴッドフリー/Lord Godfrey》など。
このパックではメカが強化され、新たなギミック超電磁が与えられた。
どちらかと言えばワイルドと親和性が高いギミックだったが、スタンでもしっかりとメックハンターなどが見かけられた。
またかゆいところに手が届く高性能メカ《ジリアックス/Zilliax》はありとあらゆるデッキに採用可能な汎用性を持ち、スタンでは第一線に立ち続けた。
その他にも各クラスではそれぞれを研究部署に見立て、それぞれの成果物を表現したレジェンド呪文が登場した。
マナが10までたまっているとバリューが大幅に向上するサイクルも登場。
このパックの更なる特徴はハースストーン史上初の上方修正とカード追加を施されたことである。
《チョッキンガー/SN1P-SN4P》は《ジリアックス》に匹敵する汎用性で各デッキに採用されたほか、ワイルドでは木霊を活かしたチョッキンガーウォーロックが猛威を振るった。
上方修正された後に大幅に使い勝手が向上したカードの筆頭は《ルナのポケット銀河系/Luna's Pocket Galaxy》。結局強すぎたためか《倍増する腕/Extra Arms》諸共元通りの性能に戻されている。
目玉レジェンドは《狂気の天才ドクター・ブーム/Dr. Boom, Mad Genius》、一度ナーフされたが今では元通りになっている。
また《プルンプルン・フループ/Flobbidinous Floop》、《占星術師ルナ/Stargazer Luna》、《魂箱/The Soularium》、《マイラの不安定元素/Myra's Unstable Element》等強力なレジェンドが多い。
近年のパック、しいてはハースストーン史上で見てもかなりのデフレパック。
全く見どころがないわけではなく、むしろハンターのカードなどは非常に強力。各クラスにもいくつか見どころのあるカードは存在する。
しかし全体的にみるとカードパワーは抑え目であり、これまでのインフレの小休止といったところか。
各クラスには部族を代表する闘士たちのレジェンドが登場した。ハンターレジェンドの《ズルジン/Zul'jin》あたりが目玉。
新たなキーワードとしては血祭が登場した、攻撃した相手の体力表記がマイナスになると発揮される。
基本的に使いづらいが、《前線崩し/Linecracker》を使った驚愕のコンボが存在する。
各クラスには例外もあれど獣属性を持つレジェンドが登場、これらはロアシリーズと呼ばれる。
特に《トラのロア・シャヴァーラ/Shirvallah, the Tiger》はOTKのパーツとして活用された。
《コウモリのロア・ハイリーク/Hir'eek, the Bat》などのあまりにも悲惨なものもあるが。
悪党同盟と探検同盟の対決を描くドラゴン年3拡張の第1弾。悪党同盟側の5クラス(ウォーロック、ローグ、シャーマン、プリースト、ウォリアー)と中立には悪の手先、ダラランを守る4クラス(メイジ、ハンター、ドルイド、パラディン)には双呪文が新ギミックとして追加された。
この弾で推されたデッキタイプは既存のカードとは異なる方向性のものが多く、それらのワイルドでの活躍度はそれほど高くない。特に重いカードの多いレジェンド層のくすぶりが顕著で、強力な配布レジェであった《大魔術師ヴァルゴス/Archmage Vargoth》を除けば採用実績があるのは《カトリーナ・ムエルテ/Catrina Muerte》(ビッグプリースト)か《ジェペット・ジョイバズ/Jepetto Joybuzz》(レノシャーマン)くらい。しかもどちらも現在は対抗馬が増え、必須の存在ではなくなっている。
一方エピックは《暗黒の刻/Darkest Hour》、《どんでん返し/Plot Twist》、《マナ・サイクロン/Mana Cyclone》などが新たなデッキの創出に寄与した。ドラゴン年の中ではインフレは控えめといわれるがコモンやレアのカードパワーも目に見えて上がっており、《凍結光線/Ray of Frost》、《毒々フィン/Toxfin》、《諦めるな!/Never Surrender》などは新旧のカードとの噛み合いの良さもあって現在も一線級の存在として活躍している。
この拡張からは平均的カードパワーが大きく強化され、「闘技場や低資産でしか使い道はないだろう」と思わせるようなカードはほとんど見られなくなり、相性の良いカードが登場すれば《笑顔の相棒/Beaming Sidekick》から《アヌビサス・ウォーブリンガー/Anubisath Warbringer》に至るまであらゆるミニオンに活躍の可能性が考えられる陣容となった。この方針の変化が、常に新しいカードと古いカードが強烈な化学反応を続けるワイルドにも大きな影響を与えている。
レジェンドには自身のデッキがハイランダーの際に効果を発揮する探検同盟のミニオンやウンゴロ以来となるクエストなど過去の探検拡張を思い出させるカードが揃うが、中でも絶大なインパクトを与えたのは《偉大なるゼフリス/Zephrys the Great》であろう。登場と同時に全てのレノデッキに取り入れられ、それらの序盤中盤の対応力を大きく向上させた。
その他にもワイルドで頻繁に見かけるカードが目白押しである。それまでもメタの一角を堅持していた秘策メイジは、《古代の謎/Ancient Mysteries》や《魔力のフラックメイジ/Arcane Flakmage》などのサポートカードを得て更なる発展を遂げ、現在に至るまで環境から脱落したことがない。《両断の斧/Splitting Axe》や《トーテム激昂/Totemic Surge》を取り入れた偶数シャーマン、《腐った商人/Expired Merchant》や《炎の災厄/Plague of Flames》を獲得したウォーロックデッキも大きく強化された。呪文コンボを中断させられる《感圧板/Pressure Plate》や、踏み倒し手段が充実すれば鯛罪パラディンを復活させうる《登場!マーロック鮮鯛/Tip the Scales》など、ポテンシャルの高いカードも多い。
新たなキーワード能力は蘇り。固有のシナジーが貧弱で断末魔シナジーも得られないことから存続しているものは多くないが、《ミーラック/Murmy》は軽量マーロックであるという大きな利点を、《カルトゥートの守護者/Khartut Defender》は《頽廃させしものン=ゾス/N'Zoth, the Corruptor》と最高の相性を誇り単体での防御性能も高いことを活かして見せ場を作れている。
新たに5種のヒーローカード・ガラクロンドとそれに関連する祈願、ならびにサイドクエストが登場。カードパワーのインフレが前弾にも増して凄まじいが、ガラクロンドデッキ(に限らず、後続のカードのサポートを取り入れにくい主軸のデッキ)はワイルドでは戦いにくい。強化されていくワイルドのコントロールやコンボを前にして長期戦に望みをかけるのは難しいため、唯一可能性があるとしたら祈願効果がアグレッシブで、ナーフを解除された《破滅の御子/Scion of Ruin》のポテンシャルが凄まじいガラクロンドウォリアーだろうか?
この弾で強化されたデッキの第一と言えば海賊ウォリアー。《パラシュート・パイレート/Parachute Brigand》により序盤の展開力が、《イカリ/Ancharrr》によって継戦能力が向上した。イカリは引いてきた《ブラッドセイルの狂信者/Bloodsail Cultist》などの効果で耐久度を上げれば引ける海賊の数も増えるため、ナーフも気にせず使われている。
ヒロパをトリガーとするハンターの各種カードや奇数パラディンの理想ムーブを強化する《大義/Righteous Cause》、ウォーロックのコントロールやコンボを支援する《空を覆う暗黒/Dark Skies》なども活躍を見せている。
他には《悪運アホウドリ/Bad Luck Albatross》や《灰色の魔法使い/Grizzled Wizard》の追加によって、ハイランダーや奇数偶数ヒロパを中立カードで妨害できるようになった。時代を問わずレノプリーストや奇数パラディンが闊歩するワイルドにおいてはこうしたメタカードは珍重すべき存在といえよう。
新たなるヒーロー、デーモンハンターが登場。《イリダン・ストームレイジ/Illidan Stormrage》がパワフルなカードを引き下げ、スタンダード・ワイルド問わず大暴れ。しかし、カードプールの狭さから構築可能なアーキタイプは奇数デーモンハンター一本で、現在は環境に姿を見せることは少なくなっている。
幾度とナーフされた悪名高いコンボデッキの主軸である《詠唱者の循環/Incanter's Flow》、《闇の睨視者/Darkglare》が登場したのも本拡張より。フェニックス年突入前から行われ続けているスタン落ちカードのナーフの対象にならないあたり、ブリザードもこれらカードを警戒しているのが見て取れる。
初の試みであるデュアルクラスカードが登場。二つのクラスで跨いで使用できるため、《電光刹花/Lightning Bloom》や《死者蘇生/Raise Dead》といった強力なカードはクラスカードでありながらパワフルな中立カードに迫る使用率を誇っている。
旧神のささやきで登場した4体の旧神がリメイクされて実装。シークレットメイジを筆頭にビッグプリースト、奇数パラディンなども強化。
傭兵たちが冒険を繰り広げるグリフォン年3拡張の第1弾。
《毒々フィン/Toxfin》と組み合わせると3マナで全体破壊を行える《炎霊術師フラァグル/Firemancer Flurgl》や《ヴァーデン・ドーングラスプ/Varden Dawngrasp》、《星界配列/Celestial Alignment》などが注目点。
固有能力の逆上持ちや番所サイクル、《猛毒スコーピッド/Venomous Scorpid》など単体性能に優れたカードが多い一方、他のカードとの組み合わせで凶悪なコンボとなれるカードが少なく、環境の推移はスタンダード・ワイルド共に緩やかであった。そうした中で《高効率型T4C0ロボ/Efficient Octo-bot》だけは強力なコンボパーツとして名を挙げた。
この年から拡張ごとにミニセットが常設される体制となった(スタン落ち後にはミニセットカードをまとめての購入が出来なくなる点に注意)。取り戻す余地のないハンデスを行う《貪り喰らうものミュターヌス/Mutanus the Devourer》が登場し、コントロールデッキで素出しするほかに、マーロックのコストを踏み倒す《スカーギル/Scargil》や《シーデビル・スティンガー/Seadevil Stinger》と組み合わせた利用もなされている。《レディ・アナコンドラ/Lady Anacondra》は星界配列ドルイドで採用される。
《魂の盗み魔/Stealer of Souls》は3ターンでゲームを破壊できる性能を問題視され実装2週間でハースストーン史上初のワイルド禁止カードに指定されたが、実はシークレットメイジに阻まれ、禁止直前でもそこまで勢力を伸ばせてはいなかった。
固有能力として交換可が誕生。後には標準能力に昇格した。また各クラスに1枚ずつ連続クエストが実装され、凶悪なカードパワーでスタンダードのみならずワイルドの環境にも激変をもたらした。最終的に10枚中6枚がナーフを受け、一部は現在のワイルドでもナーフを解除されていない。
中でも《悪魔の種/The Demon Seed》は《結晶術師/Crystallizer》などワイルドの自傷カードと結びついた高速なクエスト達成、そしてミッドレンジ・コントロールデッキに圧倒的有利を取るクエスト報酬の力でシークレットメイジやハイランダープリーストといった旧来のデッキを環境から絶滅させ、メタゲームに残るはクエストウォーロックとそれをメタるための僅かな速攻デッキのみという尋常ならざる1強環境を作り出して2枚目の禁止カード入りを果たし、スタン落ち時に2度目の弱体化と共に禁止解除された。
クエストウォーロックの脅威が去った後も奇数クエストハンターやクエストウォリアーが新たな環境デッキとして弱体化を受けるまで長く生き残り、遅いデッキに睨みを利かせ続けた。
連続クエストと関連の無い所では、《影布の針/Shadowcloth Needle》や《一の炎/First Flame》が注目点か。前者は影アグロ、ハイランダー、ビッグと主要な全てのプリーストに搭載されている。
ミニセットでは強力な海賊が多数追加され、ミラクルローグの《デファイアスの親玉エドウィン/Edwin, Defias Kingpin》、クエストメイジの《物知りヨウム/Grey Sage Parrot》、シャダウォックシャーマンの《スバラシインコ/Brilliant Macaw》などワイルドで重要なカードも見られる。ワイルド史にとって大きな転換点となった拡張と言えるだろう。
傭兵たちがヒーローカードとして登場する、グリフォン年の集大成となるパワーカードの宝庫。似た台詞を以前の年末拡張でも書いた。
いずれのヒーローも雄叫びが強力なため重さの割に隙が少なく、《野生の心のガフ/Wildheart Guff》や《ドレッドリッチ・タムシン/Dreadlich Tamsin》のような軽いものは勿論、《精霊翁ブルカン/Bru'kan of the Elements》のような重めのものもきちんと採用の機会を得られている。シャーマンは雄叫びの使い回しで連続フリーズを狙える《降雪の守護者/Snowfall Guardian》や固有能力の武勲持ちの《凍傷/Frostbite》など多数の強化パーツを獲得。《ドレクサー/Drek'Thar》はナーフ以前はアグロからコンボまで様々な活用が模索されていた。
ミニセットは正体を明かしたブラックドラゴン達が目玉。鱗も含めてドルイドデッキへの採用が見られる。
アドベンチャー †
初のアドベンチャー。ボス攻略を楽しみながらカードを入手できる。カードの質もよくワイルドの入門に最適。
拡張としては最古の部類になるが現在でも通用する《デスロード/Deathlord》、《ロウゼブ/Loatheb》、《ヘドロゲッパー/Sludge Belcher》等、有用なカードが盛り沢山。
気兼ねなく魔素にできると評判の《マイエクスナ/Maexxna》もある意味目玉。
ドラゴンシナジーはここが初登場。ドラゴンがらみのカードが非常に多い。
目玉は様々なコンボを可能にする《ソーリサン皇帝/Emperor Thaurissan》。
《筆頭家老エグゼクタス/Majordomo Executus》や《レンド・ブラックハンド/Rend Blackhand》など残念気味なものもあるが、
《フレイムウェイカー/Flamewaker》や《速射の一矢/Quick Shot》等全体的には有用なカードも多い。
《レノ・ジャクソン/Reno Jackson》や《ブラン・ブロンズビアード/Brann Bronzebeard》、《サー・フィンレー・マルグルトン/Sir Finley Mrrgglton》の3枚が目玉。いずれも個性的な能力で現在も人気がある。
発見システムが登場、ほかの拡張にも採用される優秀なキーワードである。
《ナーガの海の魔女/Naga Sea Witch》は仕様変更により巨人を大量展開するパーツとなり、結果弱体化した経緯があるカード。
様々なクラスの強化パーツもあり、ワイルド参入においては優先度の高いアドベンチャー。
《バーンズ/Barnes》、《キュレーター/The Curator》、《魔力の巨人/Arcane Giant》等が目玉。
特定クラスに存在するポータルや「マーロック・ドラゴン・獣」の3種族を動物園に見立てたギミックなども特徴。
現状ではカードセットとしては最後のアドベンチャーである。
ドラゴン年の締めくくりとして送り出された約3年半ぶりのアドべンチャー拡張。ゴールドでの購入が可能、直前パックと連結したストーリーなど、性質は1年後のダークムーン・フェアへの招待状以降に導入されたミニセットに近い。
カード種類はそれまでのアドベンチャーに比しても少なく、《飛掠船員/Skyvateer》や《翼の守護獣/Winged Guardian》のようにパワーをワイルドでは活かしにくいカードもあるが、《扇動する船頭/Risky Skipper》や《ブームピストル無頼/Boompistol Bully》、《飢える陰獣フェルウィング/Frenzied Felwing》などは活躍を見せている。《脱走したマナセイバー/Escaped Manasaber》は《樫の召喚/Oaken Summons》の招集先となり1ターン早く《星界配列/Celestial Alignment》に繋ぐ役目を担う。
ヒーロー別デッキ一覧(ワイルド) †
デスナイト †
偶数不浄デスナイト
デーモンハンター †
クエストデーモンハンター
アグロデーモンハンター
レノデーモンハンター?
奇数デーモンハンター
ドルイド †
クエストドルイド(公園で迷子)
アグロドルイド
クトゥーンドルイド
ビーストドルイド
ドラゴンドルイド?
レノドルイド
マリゴスドルイド
トグワグルドルイド
メックトゥーンドルイド?
前線崩しドルイド?
ハンター †
ビーストハンター?
シークレットハンター
ビッグハンター?
クエストハンター(ドワーフ地区の防衛)?
奇数ハンター
メイジ †
クエストメイジ
シークレットメイジ
メックメイジ
レノメイジ
火付けメイジ
パラディン †
メカパラディン
奇数パラディン
マーロックパラディン
聖典パラディン
ビッグパラディン?
レノパラディン?
聖なる怒りパラディン
プリースト †
レノプリースト
ビッグプリースト(復活プリースト)
シャドウプリースト(影アグロプリースト)
コンボプリースト
ローグ †
キングスベインローグ
ミラクルローグ
クエストローグ
略奪の亡霊ローグ?
海賊ローグ
断末魔ローグ?
機雷ローグ?
レノローグ?
シャーマン †
偶数シャーマン
シャダウォックシャーマン
マーロックシャーマン
クエストシャーマン(精霊に命令)?
オーバーロードシャーマン?
ビッグシャーマン
レノシャーマン?
ウォーロック †
ディスカードウォーロック
メックトゥーンウォーロック
自傷ウォーロック
レノロック
偶数ウォーロック
機雷ウォーロック?
ハウルフィーンドウォーロック?
ウォリアー †
海賊ウォリアー
テンポウォリアー
爆弾ウォリアー
偶数ウォリアー?
レノウォリアー?
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