Midrange Shaman/ミッドレンジシャーマン
Midrange Shaman(ミッドレンジ・シャーマン)はシャーマンのミッドレンジデッキ。
レシピ例
仁義なきガジェッツァン Patch 7.1
6180魔素+LoEwing2+ONiKwing1 | 4840魔素+LoEwing2+ONiKwing1 | 4520魔素+LoEwing2+ONiKwing1 |
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S36 レジェンド1位? | S36 レジェンド25位 | |
INER | MUZZY | HearthPwn |
デッキ概要
文句なく現環境最強デッキ、トップメタの一角。
盤面とテンポを重視したシャーマンのデッキなのだが、強力なクラスカードと中立カードを全て凄まじいシナジー込みで運用できる恐ろしいデッキ。
優秀なミニオンによる序盤の横展開、有利交換による圧倒的な盤面維持力と、軽くて優秀な武器、軽くて優秀なAoE、軽くて優秀な確定単体除去、軽くて優秀なフェイス火力も充実し、ドロー加速やヘルスの回復まで可能と、攻守共に全く隙が見当たらない。
前環境(旧神/カラザン)に引き続き、[仁義なきガジェッツァン]で新たに加わった海賊と翡翠の要素を組み込んで更なる構築パターンと勝ち筋を手に入れた。
例えば前環境でのバーストダメージ要因として優秀だった《血の渇き/Bloodlust》は、除去と展開が同時に可能なオプションが複数加わったことで更に使いやすくなり、分かっていても回避できない圧殺力を誇っている。そして、なにより恐ろしいのはそれも数ある勝利プランの一つにすぎないと言うことである。
相性
- 3ターン目まで何も出来ないなど、ものすごい事故を起こさなければはっきり言って明確に不利なデッキは現状存在しない。
- 初速の遅いデッキは、そのまま置き去りにして殴り抜ける。コントロールのマナ帯になってさえミニオンのバリューで殴り合える。
- 初速の速いデッキには真正面から盤面を取り合っても、武器と挑発とハンドアドバンテージで凌ぎきれる。
- ミラクルローグには《退化/Devolve》と《呪術/Hex》。相手は爆発する。
- 現環境でこちらの事故が相手の勝利に直結するのはレノドラゴンプリースト、ドラゴンプリーストなど、全力でシャーマンにメタを張ったデッキのみ。
- さすがにどっしりと構えたガチガチのコントロール相手には後半戦突入を許すと負けてしまう。それまでに翡翠ゴーレムを十分に育てて圧力をかけていく必要がある。
長所
- そこそこ安く、他のデッキでも使いまわせるカードが多いため気軽に組みやすい。
- 極端に苦手な組み合わせがない。
- 2017年2月現在、単純に強い。とても強い。
短所
- 《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》 を使うため置く場所を考えてプレイしなければいけないなど少々複雑。
- オーバーロードの使用感に慣れるまではマナ管理もやや特殊。
戦略
現在のミッドレンジシャーマンには、大きく3つのタイプがある。
- 海賊・翡翠不使用の旧神/カラザン環境式ミッドレンジシャーマン
- 海賊・翡翠を組み入れた、現環境式ミッドレンジシャーマン
- より翡翠に寄せたいわゆる翡翠シャーマン
このページでは、特によく見かける現環境式ミッドレンジシャーマンを念頭に紹介していくが、デッキオプションと言う形で各種亜種構築にも触れてゆきたい。
基本的には普通にカードをプレイしていけば単純に強いカードに単純に強いシナジーが発生するので、考えるのは手札とデッキの残存直接火力と、相手の全体除去の残り枚数になる。スペルダメージトーテムは疑似挑発となるため、単体除去は非常に吐かせ易い。
序盤ターンごとの理想行動とマリガン考察
基本的にはこちらの理想的な行動を相手に押し付けて行き、処理能力を超えた所を一気に容赦なく畳み掛けるのがミッドレンジシャーマンの常勝パターン。そして、特に序盤の「理想的な行動」が他のデッキに比べて異様に多いのがミッドレンジシャーマンの特徴であり、強さでもある。以下にいくつかの雛形を挙げるので、マリガンはそれを参考に3ターン目ぐらいまでを見据えて行うのが定石。
- 《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》が初手にある場合【先攻】
- 《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》が初手にある場合【後攻】
- 《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》→コイン+《野獣の精霊/Feral Spirit》など
- 《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》→コイン+《ライトニングストーム/Lightning Storm》など(対アグロ)
- 《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》が初手にある場合【先攻】
- 《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》が初手にある場合【後攻】
以上が1マナミニオンの二枚看板を軸とした展開の理想形。基本的にはこの動きに近い形のマナカーブを描けるようなマリガンが出来れば、序盤は安泰と言っていい。
また、《トーテム・ゴーレム/Totem Golem》はシナジーを考慮しなくても十分強力なので、《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》だけが初手にある場合、あるいは1マナミニオンが来なかった場合でも積極的にピックして全く問題ない。
- 対ヒーロー(デッキ)別マリガン考察
- vs ドラゴンプリースト・レノドラゴンプリースト
カードを出し渋る必要はないが、アタック2以下のミニオンは常に奪われる可能性を考慮する必要がある。5ターン目以降は3点以上のAoEがいつ飛んできてもおかしくない。 - vs ローグ・パラディン
《退化/Devolve》や《呪術/Hex》が追加で初手にあれば心強い。 - vs 海賊ウォーリア・アグロシャーマン
《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》や《ライトニングストーム/Lightning Storm》。1マナミニオンが取れた後攻の場合、《ブラッドメイジ・サルノス/Bloodmage Thalnos》があればなお心強い。または《野獣の精霊/Feral Spirit》も良い対策になる。 - vs メイジ・ドルイド
基本的には上記の理想的なカードが切れれば、序盤から押し負けることは考えにくい。とにかく相手のライフにプレッシャーを掛け続けるのが得策。メイジには攻撃の手が緩んだ瞬間にアドバンテージをひっくり返され、ドルイドは巨大な翡翠ゴーレムを次々投下してくることだろう。 - vs ミッドレンジシャーマン
翡翠ゴーレムを沢山出せたほうが勝つ。 - vs ハンター
なんとなくやってれば勝てるんじゃないかなぁ。
- vs ドラゴンプリースト・レノドラゴンプリースト
- その他の場合
ざっくり言って、《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》、《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》、《トーテム・ゴーレム/Totem Golem》が拾えなかった時に目指すべきマリガン。次善の策になるが、それでも十分強いのが恐ろしい所。- 《精霊の爪/Spirit Claws》+《ブラッドメイジ・サルノス/Bloodmage Thalnos》など。
- 《野獣の精霊/Feral Spirit》は単体でも強い。
- どうしても事故ってしまった場合も諦めることなかれ、ヒーローパワーでとりあえずトーテムを出しておけば良い。スペルダメージトーテムが出れば、基本的に相手は手を止めざるを得ない。2~3ターン目にでも《トーテム・ゴーレム/Totem Golem》や《ライトニングストーム/Lightning Storm》が来れば、逆転の目は充分ある。
- 中盤から後半に掛けて
基本的には丁寧に盤面を見ていけば自ずと相手のライフにプレッシャーがかけられる。ドローソースも複数あるので、手札の枯渇もそこまでは気にならないはずである。仮に手札が尽きてしまっても、トップで引いたカードでの逆転やリーサルが望める。
ただし、流石に《カザカス/Kazakus》にポーションを2つも調合されたり、《ジャスティサー・トゥルーハート/Justicar Trueheart》で装甲や回復が4点になったり、《アイスブロック/Ice Block》を貼って待ち構えられたりすると、カードパワーで押し負ける。そう言った持久戦になる前の中盤前後には相手のライフを削りきらなければならないので、基本的にはやはり押せ押せどんどんの戦い方をしてゆくことになる。常に相手に背中を追わせるのがこのデッキの運用の大原則だと言えるだろう。
中核カード
- 《精霊の爪/Spirit Claws》:条件を満たせば1マナでヘルス3までのミニオンを3回除去できる。
- 《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》:1マナ1/3のスタッツを持つ上に、オーバーロードで強化されていく。
- 《トーテム・ゴーレム/Totem Golem》:2ターン目に3/4が出る。2ターン目までに単体で3/4を倒せるミニオンはほぼ存在せず、2-1交換が望める。
- 《地底よりのもの/Thing from Below》:5ターン目以降に現れる0マナ5/5、挑発。盤面が覆せないくらい強い。
- 《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》:こちらの小さなミニオンと相手の大きなミニオンをトレードするためのカード。両隣のミニオンの強化しかできないが、強化したミニオンが特攻して破壊されたら違うミニオンが隣に来て強化され、強化+特攻のサイクルになる。
- 《呪術/Hex》:なぜか《動物変身/Polymorph》より1マナ軽い確定除去。《精霊の爪/Spirit Claws》や《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》があれば他のミニオンと一緒に0/1は処理できる。
シナジーとデッキオプション
- 極端に翡翠カードに構築を寄せる場合を除けば、全てのデッキに投入されるパワーカード。スタッツは1マナ最優秀で、放おって置くと他のオーバーロードカードと共にどんどんテンポを突き放されることは相手も解っているので、いわゆるソフトトーントとしても機能する。
- シナジーはもちろん全てのオーバーロードカード。それに加え、場持ちが良いので《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》とも相性は抜群。2ターン目に3/3が動いてくるのは既に脅威である。
- 間違いなく1マナ最強武器。1マナで最大9ダメージを生み出す。
- スペルダメージミニオンはヒーローパワーでも用意できるし、《アジュア・ドレイク/Azure Drake》や《ブラッドメイジ・サルノス/Bloodmage Thalnos》などの優秀な中立ミニオンも容易に無理なく採用できる。
- 当たり前だが、場に出たスペルダメージ+1の効果を持つミニオンは、全てのダメージスペルとシナジーが見込める。シャーマンのスペルはただでさえ優秀なものが多いので、盤面と合わせた手持ちの火力が跳ね上がることになるのである。
- そして、相手からすればスペルダメージ+1効果を持ったミニオンは全て挑発効果を持っているようなもの。採用率の極めて高いこのカードを無視することはあまりにリスキーだと言える。
《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》と《海賊パッチーズ/Patches the Pirate》
- 通称「海賊出張セット」。上記の《精霊の爪/Spirit Claws》や、後述の《翡翠の爪/Jade Claws》があれば《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》の効果発動は極めて容易だ。
- 《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》が呼び出した《海賊パッチーズ/Patches the Pirate》も強力だが、その脅威は二体の間ににょきっと生えてくる《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》によって激増する。
- この海賊出張セットによって、ただでさえ厚かったシャーマンの序盤の対応力と攻撃力が更に強化され、あっという間に盤面も体力も持って行かれるようになってしまった。
- ご存知、最強2マナテンポミニオン。オーバーロード込みでも最良スタッツであり、シャーマンは3ターン目に2マナしか使えなくても出来ることは山ほどある。
- 最大のシナジー先は《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 だが、トーテム属性のため《地底よりのもの/Thing from Below》への布石にもなる。
- 2/2の武器に加えて1/1以上のトークンが展開できる。
- オーバーロードは《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 とシナジーがあり、展開される翡翠ゴーレムは《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》とシナジー、武器であるので《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》ともシナジー。後半に引けば翡翠ゴーレムもサイズアップしているのでやはり腐らない。ご覧のとおり、デッキ単位でシナジーの塊である。
《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》
- こちらもトークン展開効果のある全体除去。2マナでオーバーロード無し。《魔力の爆発/Arcane Explosion》を鼻で笑うパワーカードである。
- 1マナミニオンが出てくるということは、当然《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 や《ちんけなバッカニーア/Small-time Buccaneer》が飛び出してくる可能性もある。
- 《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》とはもちろんのこと、スペルダメージ+1するだけで2マナ2点AoEで1マナミニオン展開。中盤以降でも通用する威力になる。このゲーム全般に言えるが、除去と展開を同時にこなすカードは大体強い。
- 先にミニオンを展開している必要があるが、序盤の攻撃力+2は確実に有利なトレードをもたらし、終盤にはバーストダメージの発生源として機能する、小型の《血の渇き/Bloodlust》としての運用が見込める。
- あらゆる場面でミニオンの横展開が容易なシャーマンは、このカードのポテンシャルを最大限利用するハードルが非常に低い。オーバーロード1が発生中の3ターン目に、単純な3マナ分以上のバリューを無理なく生み出すことが出来る。
- こちらもトーテム属性のため《地底よりのもの/Thing from Below》への布石にもなる。
- ヒーローパワーやスペルなどの効果で召喚されるミニオンは、常に盤面の最も右側に現れる。したがって、それらと同時に《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》を召喚する場合、既にミニオンが1体盤面に存在する場合などはその右側に《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》を置くのが定石である。また、攻撃後の相打ちなどでミニオンが破壊され、新たに《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》の隣にミニオンが移動してきた場合も即座に攻撃力が+2されることを忘れてはならない。
《ブラッドメイジ・サルノス/Bloodmage Thalnos》
- 《精霊の爪/Spirit Claws》と同時に登用したい。好きなタイミングで召喚できるスペルダメージトーテムとして使え、しかもドロー効果まである。他のデッキでも活躍が見込める、いぶし銀の汎用レジェンド。
- 特に最近(2017/2現在)のトレンド。全てのバフカードと断末魔持ちのミニオン、ミラクルローグと鯛罪パラディンへのパーフェクトアンサー。運の要素があるので、それこそシャーマンのオーバーロード高スタッツミニオンになってしまうと頭を抱えるが、確率的には有利に働くことの方が多い。《隠蔽/Conceal》されていようがお構いなしなのが、他のカードには無い大きな強みである。
- ナーフこそされたものの、現在も汎用性のある除去、及びバーストダメージの増強としての活躍が見込める。前環境ではメジャーだった《風の王アラキア/Al'Akir the Windlord》とセットで使うコンボは現在はあまり見られないが、翡翠要素に頼らない構築だと、意表を突いたリーサルダメージになりうる。
- 除去として用いる場合、ヒーローが自軍ミニオンの代わりに相手の盤面を掃除して自軍に損害を出さない、と言う使い方が最も良くあるパターンだが、例えば相手のヘルス4のミニオンを処理したい場合に「パワー1のミニオンに《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》を使って殴りに行く」と言う発想がすっぽり抜けてしまうことが割とよくあるので、要注意である。
《呪術/Hex》
- 《隠蔽/Conceal》されていないなら、こちらがより強力かつ確実な除去となる。現在のシャーマンに取って0/1挑発は居ないのと同じなので、極まったアグロシャーマン以外なら大体採用される。当然相手も警戒してくるので、使い所には要注意。
- 素で打ってもアグロ相手なら盤面は壊滅、スペルダメージ+1で中型ミニオンまで壊滅。《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》と併用すれば盤面はほぼ一掃される。
- オーバーロードは《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 ともちろん好相性。2枚積みも珍しくない。早いタイミングで手札に来ても、比較的無理なくキープでき、むしろ盤面の有利を取られることはそのまま撒餌となる場合も多い。
- リーサルにも除去にも使える3マナ5点、オーバーロード2。3ターン目で5点の除去が必要な場面はそう多くないが、どうしても排除したい《ブラン・ブロンズビアード/Brann Bronzebeard》や《ファンドラル・スタッグヘルム/Fandral Staghelm》への緊急打点として活躍することもしばしば。
- 言うまでもなく《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 のパンプアップとシナジーがあり、スペルダメージ+1で更に頼もしくなる。
- 最近は環境的にあまり警戒されないので、盤面だけを見て油断している相手の顔に割とあっさり刺さったりする。前半をミニオン、後半をスペルで詰めるのはかつてのアグロ~ミッドレンジシャーマンの定番必勝パターンでもあった。
- アグロ殺しの2/3挑発トークンを2体も召喚する。シナジーのある《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》も《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 もミニオンによる処理が難しくなり、どんなに絶望的な盤面でも3ターン目に使えばやや不利程度までは状況を戻せるだろう(ただし、相手がぶんぶん回っている同族ミッドレンジシャーマンだと話は別だが)。
- ともかく、相手がこのカードの始末に手間取っていると、2ターン後にはアドバンテージだけが残ることになる。《血の渇き/Bloodlust》の下準備として、後半でも腐らない。
- 出したターンに最低1ドローは保証してくれる上、《地底よりのもの/Thing from Below》の召喚を助けるトーテム属性。相手から見ればなんとしてでも返しのターンに処理したい。
- しかし、このカードの味噌は、返しのターンで処理されたとしても上記の通り既に十分仕事を果たし終えているところである。それを解っていながらでも、相手に処理を強要できるこのカードはアグロ相手にも強烈なプレッシャーを発揮するのだ。単純に出し得カードと言える。
- 《ウォーター・エレメンタル/Water Elemental》と同コスト同スタッツで、オーバーロード1と引き換えに6点もの回復効果を持つ。武器でミニオンを処理したいシャーマンにとっては、非常に心強い回復オプション。アグロ相手には確実に1ターン分の延命と、1:2以上の交換が見込める。
- 場持ちの良いスタッツなので、《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》や《血の渇き/Bloodlust》との相性も非常に良好。
- えっ、これオーバーロードないの? えっ、これフェイスにも撃てるの?ってな具合のパワーカード。4マナ4点の除去に加えて、1/1以上のトークンが展開できる。4点除去は何かと小回りがきく上、4ターン目に使ってもミニオンが最低1体は場に残ることが想像以上に強力。もちろんリーサルダメージとしても活躍できる。スペルダメージ+1で更に凶悪な性能になり、当然のように《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》とも相性が良い。
《炎まとう無貌のもの/Flamewreathed Faceless》
- 4/7/7と言う破格の性能を持つ巨大ミニオン。オーバーロード込みでも6/7/7と最良スタッツ以上である。《昏倒/Sap》以外の除去なら、大体等価交換以上の対処を相手に強要できる。
- 《トンネル・トログ/Tunnel Trogg》 は一気にパンプアップし、終盤にトップで引いてきても大いに活躍が期待できる。
- 下手をすると、中盤に4/7/7+0/5/5+0/5/5がいきなり並び立つと言う地獄のような盤面になる。縦展開と横展開、どちらが環境により適合しているかを判断して採用を検討すべきカードだと言えるだろう。
- 翡翠ゴーレムの展開に特化する場合は採用される中立ミニオン。単体では相当貧弱で、しかも《ブラン・ブロンズビアード/Brann Bronzebeard》を採用する枠の無いミッドレンジシャーマンではこのカードを投入するメリットとデメリットがはっきりとしている。即ち、アグロ~ミッドレンジには弱くなり、コントロール気味のデッキには強くなると言う事だ。
- 後のターンに召喚するであろう《アヤ・ブラックポー/Aya Blackpaw》や《翡翠の族長/Jade Chieftain》の布石として、ベストなタイミングで召喚しよう。
- 説明不要の汎用カード。即座に発動するドロー効果と、スペルダメージ+1がミッドレンジシャーマンにとっては天恵となる。採用しない理由は無い。
《サンダー・ブラフの勇士/Thunder Bluff Valiant》
- 前環境型ミッドレンジシャーマンのフィニッシャー。5マナ(ヒーローパワー込みで考えるなら7マナ)だが、スタッツは3/6となかなか優秀。激励効果でプラスされたトーテムの攻撃力は永続効果なので、放おって置くとゲームエンド一直線。
- ただし、勝ち筋としては読まれやすく、現環境では線が太いとも言いにくい。従って、より柔軟に勝ちが狙える翡翠と海賊要素を加えた現環境型が主流となっているのである。
- ともあれ、減っているということは読まれにくくなったと言うことである。一部のプレイヤーが、このカードを採用した前環境型のミッドレンジシャーマンでレジェンド上位まで食い込んだ実績もあるから驚きだ。
- そのまま出せば5/5/5挑発。上手くドローを回せば、数ターン後に5/10/10挑発と言うフィニッシャーになって手札に帰ってくる。アグロが増えすぎると使いにくいが、コントロールよりの環境では強さを発揮しやすいので、採用は環境次第か。
- トークンを量産しやすい現環境でのバーストカード。《獰猛な咆哮/Savage Roar》よりアタックの上昇値は高いが、必要なマナ数も増えている。ここぞで切りたいカードだが、事故のリスクも考えて1枚積みが主流。
- レノデッキ以外を相手にしている場合、リーサルでなくてもとりあえず使ってしまっても十分なプレッシャーになるので、トレードに使うことも含めてこだわり過ぎないことも大事。
- 中盤以降に現れる脅威の0/5/5挑発持ちミニオン。0コストでは無くとも、極論5/5/5挑発持ちなら十分スタッツ相当であり、それ以下ならただの「強いカード」である。
- このカードの運用で勝敗が決る試合は多い。マナコストを下げた後にAoEと併用したり、あるいは相手に除去を吐かせる囮として使ったり、相手の除去をしっかり見た後に展開して勝利を盤石にしたりと、様々な使い方が考えられる。相手によって適切な使い分けをすることで単なる強さ以上の、デッキ自体の強さの底上げに貢献してくれるまさに中核カード。
- スペルダメージトーテムを狙うヒーローパワーの素撃ちも、このカードが有れば無駄にならない。
- 翡翠の親玉。少々コストは重いが、翡翠ゴーレムを含めた場持ちの良さを考えれば、十分採用される可能性のあるカードである。もちろん《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》や《血の渇き/Bloodlust》とも相性抜群。
- アタックは5あるので、一撃でも通れば勝利はぐっと近くなる。出すタイミングが少々難しくなる場合が多いので、これも環境と相談か。
- 翡翠に特化するなら。すり減った終盤のライフを守ってくれる。かなり遅い展開にはなるので、ミッドレンジシャーマンと呼べるデッキにまで採用されるかどうかは微妙な所。理想的な状態で通れば当然強力。
《風の王アラキア/Al'Akir the Windlord》
- 前環境のフィニッシャー候補。現環境になってまた見かけることは少なくなってしまったが、《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem》が場に出てさえいれば強烈な破壊力は健在。意表を突いた採用が通ることもある。
《炎の王ラグナロス/Ragnaros the Firelord》
- こちらもミッドレンジシャーマンではめっきり見かけなくなったが、単純に強い。現環境の全体的な高速度化と横展開にはあまりマッチしていないのがネックか。
対ミッドレンジシャーマン
- メタを貼らなければ、相手の事故を祈るしか無い。《ライトニングストーム/Lightning Storm》 で高い方の乱数を引いて1/2で負けたり、スペルダメージトーテムをここぞという場面で(二回連続とか)引かれて1/4ないし1/16で負けたり、とにかく不利な運ゲーに巻き込まれないように序盤からガツガツ殴り合うのが最善策。
- とは言え、序盤から小型ミニオンをズラズラ並べても豊富なAoEであっさり返されるし、フィニッシャーやバフされた巨大ミニオンもカエルにされてしまってはいよいよ勝ち目がない。
- とにかく無視できないミニオンが多すぎる。デッキや手札次第だが、相手のバーストを警戒しつつ、オーバーロードで出来た隙に相手が最も嫌がる行動を取っていけば、先手と後手が逆転しうる。
- 小型のミニオンを奪ったり、豊富な挑発と強力な回復を駆使するプリーストは相手の有利を奪いやすい。もちろんシャーマン側は序盤から全力の猛攻を仕掛けてくるので、それを効果的に返していかなければ、1点差で押し切られることもままあるため油断はできない。
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