デッキ一覧
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ここでは主にスタンダード環境に対応したデッキの紹介をします。初心者向けのデッキについては初心者用デッキへ。
- 現在は2020/4から開始した第5期スタンダード:フェニックス年の第2シーズンであるスクロマンス環境(以下:現環境)です。
現環境概要 †
※この現環境概要は2019年4月爆誕!悪党同盟時点でのものです。
2019年4月10日の新弾「爆誕!悪党同盟」の発売に合わせて、ワタリガラス年が終了し、新たにドラゴン年へとローテーションしました。
新弾である悪党同盟の前に、まずスタンダード落ちするカードについて触れずにはいられません。まず、マンモス年の拡張である大魔境ウンゴロ、凍てつく玉座の騎士団、コボルトと秘宝の迷宮が使えなくなりました。同時に、クラシックパックから《自然への回帰》、《ドゥームガード》、《神聖なる恩寵》が、更に《ゲン・グレイメイン》と《月を食らうものバク》を代表とする偶数・奇数デッキに意味を持たせるカードが全て栄誉の殿堂入りしました。
これが何を意味するのかというと、前環境で猛威を奮っていたクエストカード、デスナイトやDKと呼ばれていた大半のヒーローカード、《アルネス》などのレジェンド武器、そして偶数奇数デッキの全てが環境から消えることを意味します。例えばワタリガラス年当初はマンモス年から引き続き使われる強力なデッキも多かったですが、今回のローテーションは正にリセットといった印象をプレイヤーに与えました。
偶数奇数デッキは採用カードに縛りが出る代わりにヒーローパワーが強化されるというコンセプトでしたが、1(2)ターン目から対戦中常に使えるものであり、対処できるデッキとできないデッキでその時点で別れてしまうのが大きな問題となっていました。これらは登場から1年での異例の退場ということもあり、殊更衝撃は大きいものとなりました。
そんな中、大きな期待と一抹の不安を持って迎えられた新弾、悪党同盟の環境について触れていこうと思います。まず新要素として、悪の手先、計略、双呪文の3つが登場しました。
悪の手先は、全て悪の手先と名前についている5種類の1マナ1/1のミニオン群です。一部のカードの能力によってランダムに手札に加わるトークンカードで、それぞれ能力が異なります。1マナですが終盤でも使いやすい融通の利く能力ばかりで、テンポ・バリューの双方の面で活躍しています。
計略は、手札にあれば能力が毎ターンアップグレードする呪文カードです。最初の内はマナコストに見合った能力はありませんが、手札に温存しておくことで、ゲーム後半には極端ともいえる数字を叩き出すことになります。とはいえいずれも直接勝利に繋がる効果とは言いづらく、現状一部のコンボやデッキ構築の選択肢の一つといった印象です。
双呪文は、簡単にいえば2回使える呪文です。ウィッチウッドで登場した木霊カードのように同一ターン内に2回使い切る必要はないので、ゲーム展開に合わせて2回目の使用に至るタイミングを選べるのが特徴です。基本的には効果の割にやや重めではありますが、いずれもバリュー方面で優秀です。
競技シーンでは、一番の注目はローグです。優秀な手札補充である《ぶんどり部隊/Raiding Party》と《悪辣なる海賊/Dread Corsair》を中心とした海賊シナジーを採用したテンポローグ自体は以前から使用されていましたが、新カードである《悪党同盟の悪漢/EVIL Miscreant》と《ワグル・ピック/Waggle Pick》が大きな追い風となりました。
前者は優秀な低コストカードを自然に採用できるローグにとってコンボの発動自体は容易で、悪の手先がマナコスト以上の能力を発揮するために簡単に序盤から中盤のテンポを取ることができます。3マナ1/5と絶妙に処理し辛いor放置しておきたいステータスであることも特徴で、再利用が得意なクラスということもあり、あっという間にローグクラスの軸に駆け上がりました。悪の手先は他のカードのコンボ要員としても優秀です。軽いカードが手札に多く集められるので、盤面をしっかり取りながら大きく成長した《エドウィン・ヴァンクリーフ/Edwin VanCleef》を繰り出すこともそう難しくはありません。
後者はローグでは《ワグル・ピック》です。断末魔で《影隠れ/Shadowstep》のような効果を発動します。武器強化カードや《リロイ・ジェンキンス/Leeroy Jenkins》等と合わせることでとても大きいバーストダメージを出すことが容易になりました。悪の手先や悪漢等の強力な雄叫び/コンボを再利用することも可能なので、ともすればデメリットともなりかねない効果を、ローグは難なく使いこなしています。
ローグは基本・クラシックカードが強力なこともあり、単純なデッキとしての完成度でいえば、テンポローグは現環境ナンバーワンと言い切れます。
次いで注目されるのがウォリアーです。大きく分ければ爆弾ウォリアーとコントロール型が殆どになります。前者は《レンチカリバー/Wrenchcalibur》等の爆弾を相手のデッキに埋めるカードを採用することで、デッキ自体はコントロール寄りながらダメージを大きく叩きだすことが可能です。回復の得意なクラスやカードがあまり台頭してないことも手伝って、あまりもたもたしていると試合が長引いただけで負けに繋がってしまいます。後者はより対応力を求めた純粋なコントロール型で、ウォリアーには《スーパーコライダー/Supercollider》や《出陣の道/Warpath》等、スタンダード落ち直後とは思えない程強力な除去が多数揃っています。
両方のデッキに共通するのが生き残りのヒーローカードである《狂気の天才ドクター・ブーム/Dr. Boom, Mad Genius》の存在で、《オメガ・デバステイター/Omega Devastator》、《ダイノ・マティック/Dyn-o-matic》等、自然とデッキに採用できる優秀なメカカードに急襲が付与され、更にそれらに超電磁される危険性も出てくるのです。ブームのバリューは大半のヒーローカードが使えなくなった今その影響は大きく、他の簡単なコントロールデッキはやはり一歩劣ってしまいます。《魔女ハガサ/Hagatha the Witch》や《ズルジン/Zul'jin》と比べると、デッキ構築への影響が少ないのも特徴です。(ハガサはミニオンの数、ズルジンは採用する呪文を選ぶ)
この2大クラスを追随するように、他のクラスにも強力なデッキは存在します。トークンドルイド、ハンドメイジ、ミラクルプリースト、ミッドレンジハンター、メカハンター、Zoo等です。それぞれが強力な動きを持っていて、デッキパワー自体は上の2クラスにも劣るとは限りません。それぞれが有利な相手と苦手な相手を持っていて、現状メタは上手い具合に回り、変化に富んでいると言えます。優秀な除去/回復カードやがスタンダード落ちしたこと、強力なコンボカードや特殊勝利手段が減ったこともあり、より盤面は重要なものとなりました。発見やランダム召喚等のRNGも増え、前環境と比べると、「ハースストーンらしい」と評されることが多くなったといえるでしょう。
- 環境の問題点
- 最初に紹介したトップ2クラスが両方とも武器を得意とするということもあり、《酸性沼ウーズ/Acidic Swamp Ooze》や《ハリソン・ジョーンズ/Harrison Jones》等の武器破壊カードがやや必須ともいえる程多くのデッキに採用されています。最早武器は破壊されることがある程度前提となり、コントロールウォリアーからは《スーパーコライダー》を採用しない構築も出ています。
- 単純な弱体化(ナーフ)議論については、やはり単純に強力な《悪党同盟の悪漢/EVIL Miscreant》、《段取り/Preparation》と《狂気の天才ドクター・ブーム》等が注目されています。《悪党同盟の悪漢》については、手札に悪の手先がドラゴン年を通して増えていくと明言されていることもあり、いわゆる「ハズレ」が追加される可能性もあること、段取りは《練気/Innervate》や《野生の繁茂/Wild Growth》等、マナに関する規制が厳しい中で、3マナ減らす状態で生き残っているのはどうかということ、ヒーローカードのドクター・ブームはカードの性能というよりこのカードプールに紛れてしまっていることが問題ではないかということが、他のヒーローカードと合わせて議論の対象になっています。HCT世界選手権も終了し、今後ますますこれらのカードへの注目は集まっていくでしょう。
- また、コントロール合戦において、《文書管理官エリシアーナ/Archivist Elysiana》の存在が注目されています。デッキ切れ状態から10ターン追加、更に《エリシアーナ》自体を再利用するという動きを見据えたデッキも存在し、試合時間がいたずらに長くなってしまうのではないかというのが主な理由です。《エリシアーナ》自体はランダム要素がとても大きく、プレイヤーのスキルも重要となるカードであるため、今後コントロールデッキが増えていく度に議論の的となるはずです。
ヒーロー別デッキ一覧 †
- 太字になっているものは、その環境で主流となっているデッキを指します。
- ワイルド専用デッキに関しては、ワイルド攻略のページをご覧下さい。
デーモンハンター †
ドルイド †
ハンター †
メイジ †
テンポメイジ
ハイランダーメイジ
ノーミニオンメイジ
フリーズメイジ
パラディン †
プリースト †
ローグ †
秘策ローグ
武器ローグ
ガラクロンドローグ
ハイランダーローグ
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