スクリプテッドAI
概要 †
ゲームデザイナーによってスクリプト(この場合、行動手順)を書かれたAI。
おもに2D時代、自律型AIが普及する以前のゲーム開発は、ゲームデザイナーがエージェント(キャラクター)の動きを決めてスクリプトを書くのが主流だった。これはたとえば、各エージェントは相手から攻撃を受けたら一歩下がる、敵キャラクターはプレイヤーを見つけたらまっすぐに向かって攻撃をする、などトリガーとなる条件によってルールを規定して動かしていた。
そのときにエージェント自身がゲームの世界の環境を認識することはない。たとえばマップ内に障害物となる岩があった場合、エージェントが「岩がある場所は通れないので避けて迂回しよう」と判断するのではなく、マップ内で岩のある座標を通らないようにゲームデザイナーがエージェントの可動範囲を規定していた。このようなエージェントの動きを指定するのにスクリプトと呼ばれる簡易言語が使われたところから、当時のゲームAIは「スクリプテッドAI」もしくは他律型AIと呼ばれていた。
スクリプテッドAIは原義としては、上記で説明したようにスクリプト言語で書かれたAIであったが、より抽象的には、ゲームデザイナーによって行動が完全にデザインされているAIのことである。
関連項目 †
参考文献 †
- 『人工知能の作り方』 (三宅陽一郎 著/技術評論社)
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