ン=ゾスプリースト
ン=ゾスプリーストは、プリーストのコントロールデッキ。
レシピ
デッキ概要
豊富な全体除去で相手のリソースを削り、《頽廃させしものン=ゾス/N'Zoth, the Corruptor 》の大量展開で勝利する。
《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》によって《クトゥーン/C'Thun 》に対抗できる。《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》は破壊されても《頽廃させしものン=ゾス/N'Zoth, the Corruptor 》によって蘇るため非常に対処が難しい。
また、《埋葬/Entomb 》が2枚も搭載されているため、《ティリオン・フォードリング/Tirion Fordring 》や《サバンナ・ハイメイン/Savannah Highmane 》など、他のン=ゾス系デッキのキーカードを破壊せず奪える。そのためン=ゾス系コントロールデッキには有利となる。
相性
- コントロール系(特にン=ゾス型)全般に有利
- クトゥーンドルイド、クトゥーンプリーストなどテンポ系デッキに不利
- ミラクルローグ、マリゴスドルイドなどOTK系デッキに不利
戦略
対アグロ
大量展開型にはやや不利、ダメージ型には有利。
豊富な全体除去で序盤をどう乗り切るかが鍵。2ターン目の《終末予言者/Doomsayer 》、4ターン目の《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》&《回復の輪/Circle of Healing 》、5ターン目の《掘り出されし邪悪/Excavated Evil 》と大量展開に対してアンサーが多い。
ただし、ズーやアグロシャーマンに対して5ターン目に3点ダメージを打っても手遅れであることが多いため、それまでに《掘り出されし邪悪/Excavated Evil 》以外の方法で盤面のテンポをダウンさせる必要がある。
最適解は《終末予言者/Doomsayer 》であるが、《密言・痛/Shadow Word Pain 》などでパワーカードを破壊したり、《熱狂する火霊術師/Wild Pyromancer 》を利用するのも効果的。
逆に、5ターン目まで体力20前後で乗り切ることができれば、後は手なりで戦っても勝てる。カードパワーが違いすぎるし、相手はン=ゾスに対処する方法を持っていない。
対テンポ
ハッキリと不利。こちらは序盤に出せるミニオンがほどんどおらず、相手の中型に対処する術をほとんど持っていない。
序盤は《終末予言者/Doomsayer 》や《熱狂する火霊術師/Wild Pyromancer 》でお茶を濁し、中盤は《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》&《瞬間回復/Flash Heal》や《移ろいのシェード/Shifting Shade 》よって相手の中型に対抗し、終盤には《カバルの影の僧侶/Cabal Shadow Priest 》や《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》によって盤面で逆転する形が勝ち筋となる。
充分な数の断末魔ミニオンが破壊されており、盤面で互角以上なら《頽廃させしものン=ゾス/N'Zoth, the Corruptor 》を出すことでフィニッシュ。
対コントロール
有利。《密言・死/Shadow Word Death 》、《埋葬/Entomb 》など相手の大型ミニオンへの対処が豊富なこのデッキはコントロールは絶好の相手といえる。
焦らず、盤面にミニオンを並べすぎず、常に盤面を少しだけリードしながら相手のボードをクリアしていけば、アドバンテージを覆されることはないだろう。ただし、相手の《頽廃させしものン=ゾス/N'Zoth, the Corruptor 》でどれだけのミニオンが蘇り、それに対処できるかどうかを常に頭に入れておくこと。対処できなくなってきたなら先にン=ゾスを放ってフィニッシュに向かうことも考慮に入れる。
対OTK
ハッキリと不利。挑発ミニオンがおらず、フィニッシュまでに10ターン以上かかるこちらは相手の30点ダメージに対処する術を持たない。
《移ろいのシェード/Shifting Shade 》や《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》などで中盤から盤面を奪い、ミニオンダメージである程度まで体力を削っておき、《影の抱擁/Embrace the Shadow》&《瞬間回復/Flash Heal 》の大量ダメージコンボでフィニッシュを狙う。
キーカード評価
《回復の輪/Circle of Healing 》
:《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》とのコンボで盤面を一掃する役割を持つ。ズーやアグロシャーマンなど、横に広げる系のアグロを絶望の淵に叩き落とす。また、このコンボは《荒野の呼び声/Call of the Wild 》への完璧な回答でもある。
《禁じられし創造/Forbidden Shaping》
:マナカーブを整える役割を持つ。強いマナ帯は2,4,6,8と偶数帯であることを覚えておくとバリューを高めやすい。また、最高の働きをするのは8マナで、《ティリオン・フォードリング/Tirion Fordring 》、《ローニン/Rhonin 》、《グロマッシュ・ヘルスクリーム/Grommash Hellscream 》など固有レジェンドが大量にいる。ン=ゾスと相性のいいミニオンも多い。
《瞬間回復/Flash Heal 》
:アグロに対しては自分ヒーローの体力の大量回復に、それ以外には《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》や《影の抱擁/Embrace the Shadow》と組み合わせて5点ダメージとして使う。2枚手札にしたためておけば、サプライズ10点ダメージとなり、相手の意識外から勝負を決めるフィニッシャーとなる。
《密言・痛/Shadow Word Pain 》
:《ダークシャイアの議員/Darkshire Councilman》、《インプ・ギャングのボス/Imp Gang Boss 》、《トーテム・ゴーレム/Totem Golem 》、《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem 》、《トンネル・トログ/Tunnel Trogg 》、《終末予言者/Doomsayer 》、《フレイムウェイカー/Flamewaker 》、《ブラッドフーフの勇士/Bloodhoof Brave》、《サンダー・ブラフの勇士/Thunder Bluff Valiant》に対して2マナで確定除去を行う。呪文なので相手が挑発に守られていても確実に倒せる。現環境では必須。(2016-05-27現在)
《終末予言者/Doomsayer 》
:2ターン目に出して3ターン目を空の状態で始めるほか、こちらの全体除去の後に余ったマナで置いておけば、さらにこちらのターンからゲームを始めることができる、という使い方もある。非常に強力。ズーやアグロシャーマンは瞬間ダメージ値が高いので、相手がミニオンを1体しか出していなかったとしても、2ターン目にさっさと置いてしまうのが良い。
《博物館のキュレーター/Museum Curator 》
:ン=ゾスの種を拾ってくる係。発見はクラスカードを4倍引きやすいため、かなりの確率で《移ろいのシェード/Shifting Shade 》を引くことができる。そして、それは多くの場合正着手である。状況が有利だったり相手がコントロールの場合は《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》、《ケーアン・ブラッドフーフ/Cairne Bloodhoof 》、《チルモー/Chillmaw》、《竜王デスウィング/Deathwing, Dragonlord 》などパワーカードを引いてくる。
《密言・死/Shadow Word Death 》
:《地底よりのもの/Thing from Below 》、《炎まとう無貌のもの/Flamewreathed Faceless 》、《サバンナ・ハイメイン/Savannah Highmane 》、《炎の王ラグナロス/Ragnaros the Firelord 》、《光の王ラグナロス/Ragnaros, Lightlord》、《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》など、デッキの中核カードを3マナで破壊できるカード。また、自分の《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》を破壊して、相手のカードを奪う動きも非常に強力。
《影の狂気/Shadow Madness 》
:これ一枚で相手のカードを2枚破壊できる、2対1カード。《蝕まれしオオカミ/Infested Wolf》を奪って破壊すれば、こちらに蜘蛛が出るなど、ン=ゾスデッキと対戦する時には特にバリューが高い。
《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》
:盤面クリア要員でありOTK要員。2点のダメージを即座に投げられるため、素出ししても強い。《ジャスティサー・トゥルーハート/Justicar Trueheart 》と組み合わせると4点ダメージを投げられるようになるためさらに強い。主なコンボは《回復の輪/Circle of Healing 》での全体4点ダメージ、《瞬間回復/Flash Heal 》での単体5点ダメージ。
《移ろいのシェード/Shifting Shade 》
:デッキの屋台骨。盤面に4/3を出しながらカードドロー&相手のデッキ判別ができるなどバリューが高く、さらにン=ゾスで蘇る。4/3のスタッツは1:1交換がしやすく、カードアドバンテージを得やすい。ちなみに、《博物館のキュレーター/Museum Curator 》からよく出るミニオンで、ほとんどの場合このミニオンを選ぶことが正解。
《掘り出されし邪悪/Excavated Evil 》
:対アグロに効果的な全体除去。相手のデッキにこれを混ぜる効果は「ハズレ」を引かせることで相手のテンポを鈍くする効果がある。相手にこのカードを使わせてまたこちらが使って、というピンポンを繰り返すことで、場のミニオンがクリアされやすくなり、結果的にン=ゾスでのボードアドバンテージが大幅優位となりやすい。
《ハリソン・ジョーンズ/Harrison Jones 》
:対シャーマン、ウォリアー、ハンター、ローグと現環境で最も有効に働く対策カード。(2016-05-27現在) 《ロード・ジャラクサス/Lord Jaraxxus 》への対策カードでもある。《ドゥームハンマー/Doomhammer 》や《イーグルホーン・ボウ/Eaglehorn Bow 》を破壊するのが主な役割。
《埋葬/Entomb 》
:《サバンナ・ハイメイン/Savannah Highmane 》、《ティリオン・フォードリング/Tirion Fordring 》、《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》など相手のン=ゾス用中核ミニオンを完全に消し去るカード。このカードのおかげでン=ゾス系デッキに有利となる。
《カバルの影の僧侶/Cabal Shadow Priest 》
:盤面を巻き返すカード。《フレイムウェイカー/Flamewaker 》、《炎の舌のトーテム/Flametongue Totem 》、《荒野の呼び声/Call of the Wild 》によるレオックなど狙い目のミニオンは多い。特に《ブラッドフーフの勇士/Bloodhoof Brave》は格好の的。
《ジャスティサー・トゥルーハート/Justicar Trueheart 》
:《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》によるダメージを2→4に増やす。またコントロール対決になった時にも毎ターン4点の回復は効果的。
《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》
:ン=ゾスで蘇るパワーカード。《クトゥーン/C'Thun 》の対策カードでもある。相手がプリースト、メイジ、シャーマンであれば、出したターンに《密言・死/Shadow Word Death 》で自ら破壊し、確実に墓地に送っておきたい。
《頽廃させしものン=ゾス/N'Zoth, the Corruptor 》
:フィニッシャー。《移ろいのシェード/Shifting Shade 》、《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner 》に加えて、《博物館のキュレーター/Museum Curator 》で引いた断末魔ミニオンが一斉に蘇る。ウォリアーやパラディン、ウォーロックなど強力な確定全体除去を持っている相手には、それらが消費された後に出す。
マリガン
対アグロ
- 《終末予言者/Doomsayer 》、《密言・痛/Shadow Word Pain 》、《熱狂する火霊術師/Wild Pyromancer 》(&安い呪文)、《回復の輪/Circle of Healing 》(&《影の抱擁/Embrace the Shadow》または《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》)
- 《博物館のキュレーター/Museum Curator 》、《移ろいのシェード/Shifting Shade 》、《オウケナイのソウルプリースト/Auchenai Soulpriest 》、《ジャスティサー・トゥルーハート/Justicar Trueheart 》、《ハリソン・ジョーンズ/Harrison Jones 》(相手がパラディン、ウォリアーなら)
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